ワタ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キーン!キーン!キーン!キーン!
がないと、しっくりこないという(笑)
OP「夢想歌」和風テイストなメロディとSuaraの透き通るようなボーカルが合わさった名曲ですね。
放送から10年近く経った今でもよく聴いてます。
続編が放送中ということで、久々にざっくりとですが観直してみました。
記憶喪失の青年が主人公の、まあ所謂戦記もの。SF要素もあります。
現在放映中の続編は観てないのですが、聞くところによると日常シーンが多めで2クール目からようやく話が動くようで。
逆に本作の方は序盤からイベント目白押しで、ちょっと展開が性急過ぎる気がしなくもないですが、飽きさせない構成。
息抜きの日常シーンはせいぜい全体の2割程でしょうか。
主人公のハクオロさんがまた、非常に理知的であり高潔な精神の持ち主で、カリスマ性抜群なんですよね。
彼が村民や国民に慕われ、受け入れられていく過程に説得力があります。
そんなハクオロのもとに頼もしい仲間が集っていき、戦に勝利し徐々に領土を拡大していくわけですが、
カルラとかいうメスゴリラがチート過ぎましてね・・・大剣で敵をなぎ払うところなんか見てて爽快なんだけど、
もうカルラ1人でいいんじゃね?と思えてしまうところが、パワーバランス的にちょっと。
当時から散々言われてることですが、終盤の展開は非常に難あり。
これまでの雰囲気に見合わない巨大ロボの登場には面食らったし、
ハクオロの正体やこの世界の成り立ちといった謎に関するエピソードが駆け足過ぎて、置いてけぼり感が凄い。
それでもクライマックスで感動できるのは、決して音楽の力だけでなく、
上述したハクオロのカリスマ性及び彼を慕う者たちの心情が丹念に描かれてきたからでしょう。
作画とか古臭い面は否めませんが、観て損はない良作だと思います。