蒼い✨️ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
努力と才能。
アニメーション制作:J.C.STAFF
2009年7月 - 9月に放映された全12話のTVアニメ。
大正天皇が崩御し、昭和に元号が変わる前年。
女学院に通う13,14歳ぐらいの少女たちが女の矜持を賭けて、
旧制中学校の野球部(五回生で17歳ぐらい)に勝負を挑むというお話。
私がこのアニメを観た印象ですが、
名門第三野球部からイモ臭さを抜いて倒す目標を悪役にするのを控えて、
尚且つ萌えを足した感じででしょうか?
決起→挫折→努力→成長→勝負
ストーリーを追っていくとスポ根アニメのテンプレ通り。
「男にバカにされた!」とムキーとなって勝負を挑んでみたものの野球部に歯が立たない。
身の程知らずなのはまだいいとして、ユニフォーム着てる野球部相手に、
セーラー服や袴で挑むなんてないでしょw
本格的なユニフォームはともかく学校指定の体操着ぐらいあるでしょ?
「ちょっと頑張れば勝てる!」
なんて野球と対戦相手を舐めてた彼女たちの慢心?拙さ?を表す記号として分かりやすいですけどね。
敗戦に打ちのめされる→お揃いの運動服を用意する→練習と研究に真剣に取り組むようになる
ここらあたりは良いのですが、
方方に練習試合を断られて、やっと見つけた試合相手が小学生チーム。
ピッチャーの晶子さん。練習相手が小学生だと知って「(゚Д゚)ハァ?」となる。
ちょっと待ってねw あんたら、こないだ野球始めた初心者でしょ!
子供たちのほうが野球歴は先輩なのに、なんで上から目線なのさ?
作中で晶子さんは窘められます。いや、それ!当たり前ですね。
スポーツ漫画にも色々ありまして、
・主人公が経験者で天才で周りを引っ張っていく。
・主人公は初心者だけど、周りは経験者。
・主人公は経験者で、強豪に入り凄い先輩たちに揉まれて成長していく。
昨今はいろいろありますね。
対して、この大正野球娘。は草野球をやってたのが2人いるけど殆ど初心者のチーム状態が出発点で、
数ヶ月間で急成長を遂げて行く。
主人公チームはガシガシ強くなってくけど、ライバルの強さは変わんないところとか、
本当に昔のスポ根のテンプレ通りだなって思いました。
創作なんですし、視聴者にわかりやすいように、
故意にこの展開にしてるのでしょうし、
そこに野暮なことを言っちゃいけないといえばそうなんですが、
強いチームは絶えず修練を重ねて、壁に突き当たったりしながら力を日々高めているのですから、
お嬢さんたちが数ヶ月間、頑張ったところで進化し続ける相手に追いつくのは不可能に近いのですよね。
ましてや倒す目標である朝香中は体格が違う、パワーもスピードもね。
女子アスリートでもレスリングとか観たら分かる通り、強い人は鍛え方が違いますし。
でも、このアニメだと野球を数ヶ月頑張った後でも、ヒラヒラしたお嬢さん連中にしか見えない。
ここまで書いてみると、あまりにも夢のない私の考え方が悲しくなってきますけどねw
思えば、スポーツアニメとして名高いスラムダンクも、筋肉多めですがアレもファンタジーですし、
あだち充の野球漫画の主人公が全員天才なのもファンタジー。
このアニメだけをあげつらうのは、本当は不毛なんじゃないかと!
ということで、このアニメは野球をお題とした舞台演劇だと想定して、
楽しめば良いのかな~?と思ったりしました。
コメディ要素も多めで、
野球を肴とした少女活動写真的な物が作品の本質だと思いますしね!
つまらない感想ですが、これにて終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。