ノリノリメガネ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
姉妹の冒険
誰が何と言おうと不朽の名作。何度観ても毎回のように涙が流れてしまいます。
{netabare}
田舎の風景、木々や風、鳥の声。ジブリの真骨頂とも言える美術背景が今作でも力を発揮し、観る側を田舎へと誘います。田舎で暮らしたことが無い人でさえ、これを観れば懐かしさを覚えるのではないだろうか。音楽も終始ワクワクさせてくれました。
主役2人の声優も素晴らしく、本当に2人の子どもがそこに居るかのような臨場感が生まれています。また、誰もが皆子どもだった頃の、駄々をこねたときの気持ちや、親を心配する気持ち、引っ越した先の生活に対するワクワクと不安、迷子になったときの心細さ等が漏れなく画面を通して伝わってきます。まさに童心に帰るとはこのことを言うのではないかと思います。
そしてトトロのキャラクターの完成度にも触れておきたい。全編通してそれほど出番もなけりゃ、セリフも無いのに圧倒的な存在感を放っています。そのフォルムの可愛さもさることながら、セリフが無い分、仕草や表情でキャラクターを表現しています。どうやらさつきとめい(子ども)にしか見えていない不思議な生き物で、何を考えているのかも良くわからないのだけど、さつきの助けを呼ぶ声に対してネコバスを呼ぶという粋なアシストをしてくれる、とにかく気になってしょうがないキャラクターが出来上がっています。
それ以外の登場人物もみんな魅力あふれています。かんたはいつもジェントルだし、おばあちゃんはザ・おばあちゃんだし、お父さんは優しい。めいはより子供らしく、さつきはしっかりし過ぎるほどのお姉ちゃんとして描かれています。
僕がいつも泣いてしまうのは、さつきが泣くシーンです。お母さんが入院している分、さつきが弁当を作ったり、めいの面倒を見たりと母親の役目も知らずのうちに負わされてたところがあったと思うんだけど、そんな気が張り詰めていたさつきがいよいよ泣くシーンを観ると、そんなに頑張らなくてもいいんだよって声を掛けたくなって僕も涙が流れてくるのです。
単発で人気の出るアニメはたくさんあれど、世代を越えてこんなにも愛される作品を世に残せる宮崎監督はやはり偉大ですね。
{/netabare}