oneandonly さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
若者(学生)向きの作品と思われ
世界観:6
ストーリー:6
リアリティ:5
キャラクター:6
情感:5
合計:28
高二病的にひねくれている主人公・八幡は、とあるきっかけで、完璧冷血美少女・雪乃が部長を務める「奉仕部」に入部することに。
そこで生徒たちの悩みの解決のためにボランティアですることになるのだが……。
(ガガガ文庫紹介文より)
昨年春に発表された「sugoi japan」で、ソードアート・オンラインを破ってラノベ部門の1位になった作品です。SAO好きな自分なので、一目置いていたというわけで、視聴してみました。
OP「ユキトキ」が爽やかで良いですね。やなぎなぎさんの歌は凪あすのED2曲も好きで、そろそろお気に入りのアニソン歌手に加わりそうです。映像としては、サビ付近で由比ヶ浜の顔が花で隠れているシーンが何故かとても印象的でした。
設定としては、友達がいない主人公に、学園+部活(奉仕部?)、メインキャラは女子が多い、姉又は妹が幅をきかせてくるというアニメではよくあるパターン。
主人公の八幡は時々人間関係について的を射たことを語る({netabare} 例えば、人という字が支え合っているのではなく、ひとりが一方に寄りかかっている、とか、小学校の同級生で今でも会うやつは1%くらいだとか{/netabare})ので面白いですが、言う時は誰に対しても怯むことなく、クラスで孤立するほどのキャラではないですよね。自分から孤立を求めているということになり、それができるボッチは低カーストではありません。学生時代はグループを作るほうが自然なので、浮いてしまうことに思うところはあるのかもしれませんが、大学生にもなればこのあたりの感覚は自然に受容されていくものです。
雪乃はツンデレタイプなキャラで、化物語のひたぎのような丁寧すぎる話し方に違和感がありました(早見さんは、こういうキャラもできるのだなと思いつつ)。
ストーリーは、飽きずに視聴できたので悪くないと思いますが、これといった盛り上がりはなく、あれだけ卑屈な主人公なのに周りに女子が多く、結局はラブコメ&ハーレム物に見えてしまいました。
ツッコミ所は色々あったと思いますが、{netabare}入学時に犬を轢きそうだった車の特定は車種だけでは無理だろ{/netabare}という所でしょうか。
多分、八幡の台詞は学生あるある(名言?)といった感じで、共感する若者も多くいると思うのですが、既に若者ではない自分にはそこまで響かなかったです。1クールですし、気軽に見るには合っている作品かと。
作品の話から逸れますが、sugoi japanは昨年~今年もやっていたのですね。既に投票は終了しているのでまた投票できなかったのですが、アニメ部門の受賞は気になります。私の推しは「響けユーフォ」、「SHIROBAKO」になりますが、人気投票となると「アイドルマスター」や「ラブライブ」等に対して分が悪いのかなと思ってしまいます(負けたらこれも見なければならなくなりますかね^^;)。
(2016.2視聴)
2016.3.1追記
結構リアルな人間関係や心理を描いているのになぜリアリティを低く評価してしまったのか(斜に構えたまま終わってしまったのか)を自分なりに考えたところ、由比ヶ浜に原因があるのではないかと思いました。
つまり、彼女が花沢さんのような容姿であったり、男勝りであったり、可愛くないタイプならばもの凄く説得力が出たのではないかということです。しかし、そうなるとこの作品のダブルヒロイン的な売りがなくなるので人気はなくなってしまうでしょうけれど^^;
ライトノベルが原作ということもあって、映像よりも文章で読んだほうが面白いのではないかなとも感じたところですが、2期も既に終わっているので、そのうちに視聴したいと思います。