タケ坊 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やっぱり女性&原作組向けかも
8話までの感想はそのまま残して、視聴後の物語の感想を続きに書きます。
やっぱり視聴途中でコメントを書くのは止めといた方が良いかも...と思ったり。。
この辺は今後どうしようか、難しいなぁ。
乙女ゲーム原作のアニメ化作品、ということで当然女性向けなアニメなんでしょうが、
とりあえず興味本位で視聴開始。
雰囲気は幻想的な感じで、悪くない。
こういう雰囲気はいわゆる「男向けアニメ」ではあんまり見られないですね。
☆物語☆
「能力者」と呼ばれるイケメン男子9人と、可愛い女子3人が「船」という球体型の空飛ぶ乗り物に乗って、
どこかに向かっている...というくらいしか分からないまま謎だらけ。「世界」とは何なのか?
キャラクターの過去、回想なんかもちょこちょこと出てきてはいるが断片的で、
いったい物語とどのように繋がるのか、人物関係含めてなかなか読み取れないまま、
男女がいちゃつき出したりして...こりゃぁ切る人続出だろ(男は)、と思いつつ観てましたが、
ようやく8話で世界観の説明があり、物語の本筋が見えてきた感じ。
なるほど、そう来たか、と。
後半一気に伏線が繋がって盛り上がってくるか、期待したいところ。
☆声優☆
女性向けアニメ、に相応しい男性人気声優たちの起用に抜かりはない感じだが、
なかなかバリエーション豊かなんじゃないかと思う。
OPを歌っているやなぎなぎさんが、声優としても参加しているのは興味深いけど、
最終話観て納得した。
☆キャラ☆
謎が多くあまり掘り下げも無いので、なかなか魅力が伝わりにくいところだと思うが、
女性からすればイケメン揃いの男子の中で、お気に入りが見つかれば良いのでは、と言う感じ。
主人公?のコハルはちょっとアホっぽいというか、ぽわっとした感じのキャラだが、
印象としては、うたプリの主人公とかとかぶる感じ。
女性向けアニメでの女主人公って、だいたいこういう我の強くない、
空気っぽい感じのキャラが多いように思うけど、これはある意味お約束なのかも。
☆作画☆
背景がなかなか味があって、全体的に淡い色使いが雰囲気を作り出すのに効果的に作用していると思う。
キャラデザインもクセがなく、男女とも綺麗に描かれているといった印象で平均以上かと。
CGはオレンジが担当、こちらも違和感のない作りでよくできてる。
正直あまり馴染みのない制作会社だなと思っていたけど、大手と何ら遜色ない出来で驚いた。
☆音楽☆
OP、ED共に本作の世界観によく合っていて、しっとりと聴かせる趣きのあるもの。
EDを歌う織田かおりさんは2007年の「バッカーノ」以来のアニメとのタイアップ曲みたいだが、
かなり良い歌い手さんですね、もっとアニメの曲歌ってもらいたいと思った。
EDの歌詞は8話を観た後だと、よく作品にリンクしているなと実感できた。
作中のBGMもムードを大事にした感じは好印象。
---8話以降の物語の感想---
なかなか物語の本筋が見えなかったんだが、8話でようやく目的が理解でき、
乙女ゲームっぽくないSF設定に良い意味で裏切られ、その後を期待したんだけど、
やっぱりと言うか、乙女ゲームの範疇の予定調和内に収まってしまったような展開には少々残念。。
簡単に言うなら、とにかくSFを恋愛要素で綺麗にまとめてみました、的な感じ。
男は過去の女に未練がましく囚われる、と言うのは、女性と違ってそういう生き物だから、
ある意味仕方ないし、自分もこれは共感できるところなんだが、
カケルのオヤジ...いつまで引きずってんだよ(笑)
これ、女性から見て嬉しいの?ヒクの?どっちなんだろう。。
で、人類の未来や大転換を左右する決断(リセット)が、能力者のさじ加減と恋愛感情で決まっちゃうって...
結果はああなったけど、これはちょっといくら綺麗に描いてるといえども雑かなぁ。。
ていうか、自分だけかもしれないんだけど、そもそもコハルがカケルにそこまで惹かれる理由が、
イマイチよく分からないんだよなぁ。。
これは女性なら共感できるところなんだろうか、自分が鈍いだけなのか。。
最後は恋愛モノとして綺麗過ぎる感は感じるものの、うまくまとめた感じだけど、
前半の解り辛さやリセット関連のくだりとイケメンキャラたちの掘り下げ具合などを観る限り、
原作やってる人向き、もしくはゲーム買ってくれってことなんだろうな、というふうに感じた。
まぁ原作ファン&プロモーション的な意味合いでは、決して失敗していないと思える仕上がりかと。