Enchante さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ワールドワイドな極上エンターテインメント
本作を宮崎駿の最高傑作とする人も多いルパン三世シリーズ。その中でもこれは異色。ルパンっぽくない、ところが良いから。
{netabare}ルパンは本来、自分のピンチは自分で解決する男なのに、本作でこれが覆されます。また峰不二子命でいつも袖にされるのが持ち味なのに、別の方面からのアプローチも、したたかに運ぶ周到さが心にくいです。{/netabare}
宮崎駿映画はDVDで英語吹替版もついているので、その中で最も日本語と遜色なく、どちらも楽しめたためワールドワイドとしました。英語の字幕も同時に観ますが、これは日本語の時も自分はそうしているので、自分としては完璧とはいかないまでも十分に堪能できました。
余談になりますが、ルパンの口から「ロリコン」という言葉が出てきて驚きました。その当時(1979年の年末公開)すでに使われていたのか!という驚きと、ヒロインのクラリスは確かに少女であるものの現代のロリ的な要素が薄く、本来はこういう感覚で使うものなのか?という驚きでした。
主題歌の『炎のたからもの』は自分としてはルパンシリーズのベストではありませんが(やっぱり『ルパン三世のテーマ』が一番好き)、『カリオストロ』には欠かせない渋い名曲です。