Enchante さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あのエンディングテーマがこの作品を不朽の名作にした
本作はある少女の悲劇をペーソスにしたコメディタッチの青春ファンタジーのためか、あの曲を聴くたびに、ほろ苦いノスタルジーが蘇ります。
‘君と夏の終わり 将来の夢大きな希望 忘れない 10年後の8月また出会えるのを 信じて♪’
ED「secret base 〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」を聴くと、思わず涙腺が緩んでしまいます。いつも各回の終盤で絶妙のタイミングで流れるので気をつけて下さい。
それほど『あの花』にベストマッチにした名曲です。本作のEDがこれ以外にありえないほど絶大な影響力を及ぼしています。
もちろん作品も秀逸ですが、「不朽の」という最大限の賞賛するには、この名曲なくして「不朽の」という言葉がつけられないと信じるがゆえにです。
物語自体はコメディタッチを基調としていますが、実際の設定はかなりシビアで、主人公は受験に失敗し希望高に進学できなかった引きこもりの高校生という設定。それがまた現実におけるペーソスとして物語全体を甘ったるさを消して、屈折感を抱えながらも、さらなる爽やかを感じてしまいます。
悲劇のヒロイン「めんま」の幽霊を通して、自分たちのアイデンティティを取り戻していく過程は、楽しく、かつ切ないです。
最終回でこのEDが本作と最高のシンフォニーとして発揮されるというのは、異論がないと思います。