aucheidac さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
人間メタルギアなお兄様
原作も読んでます。アニメは原作の7巻までです。
言わずと知れた俺TUEEEE系作品。そしてお兄様です。
タイトルの通り、魔法科高校が舞台で、主人公の司波達也が入学するところから始まります。
この高校は魔法成績の優劣でクラス分けがなされていて、例によって達也は劣等生。しかし妹の深雪は学年主席の優等生。しかも美人(設定上達也は割と平凡な外見だそうです)。
ですが、高校の成績は魔法行使の実技(発動スピード)に重点が置かれていて、その他の技能は軽視されがちという偏ったシステムになっていて、達也は非凡な(というどころではないですが笑)才能を持っているものの初めは評価されず。
時が経つにつれ、次第に周囲は彼の天才っぷりを目の当たりに . . . といった感じのお話です。個人的には最初、まじめなバカテス、といった印象を受けました。
達也が「劣等生」なのはあくまで評価システムの都合です。達也のような人材を正当に評価できるシステムがないということ。時代がまだ俺に追いついていないんだ、的な感じです(約100年後の未来が舞台なのですが)。この点は現実的な問題とも関連するので少し考えさせられるところ。
声優ははまってるかなと思います。
中村悠一さんの声がクールな達也にとても合っていてかっこいいです。深雪役の早見沙織さんも色っぽくて好きです。
ストーリーに関して。
ギャグ的な要素はほとんどありません。ラッキースケベもほぼありません。
達也がとある設定により絶対零度の冷淡さで、敵も味方も(?)もバッサバッサと切り倒していきます(比喩です)。
しかし本当に強いです。エンジニアとして天才的なだけでなく、軍属で実戦経験あるし、「再生」でほとんど不死身だし、数キロの狙撃(しかも障害物貫通)もこなすし、忍術使いで接近戦も強い上に、あまつさえ生身で「マテリアルバースト」なる戦略級の魔法まで撃てる、まさにどこぞの核搭載二足歩行型戦車みたいな主人公です(KONAMI感. . .違)。
ただ、主人公の凄さを強調するばかりか、周囲の人間が若干アホに見えます。これは原作の問題ですが。ストーリー自体はそれほど大した話だとは正直思わないのですが、魔法をプログラミングのように捉える設定が面白いと思います。
アクションシーンはもう一つ物足りないかな。2期あるなら、そこまでいくかはわかりませんが、原作12巻の達也と十三束鋼の近接戦は個人的に楽しみにしたいところです。