「昭和元禄落語心中(TVアニメ動画)」

総合得点
81.2
感想・評価
905
棚に入れた
4165
ランキング
419
★★★★☆ 4.0 (905)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.3
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

落語。それは、聞けば人を好きになり、ちょっと優しくなれる世界のこと

まず第1話をぜひ! これがおもしろい!
そして第11話で落語の魅力に引きこまれる!

落語が自分の中心にあって、
落語しかないと考える男2人の人生物語。

落語の世界で生き抜くことにあがき、
客を前にしたライブに命を賭ける!
そんな熱い気持ちを感じとってほしい。

はじめは落語がテーマってすごく難しいと思いましたけど、
たしかに人気作だけあってアニメ化された理由がわかりました。
それだけ第一話の引きはすごかった。

昭和40~50年代か。
落語の魅力にとりつかれた元因人が落語家のもとを訪れ、
無理にでもなんでも弟子にしてくれと懇願する。

断る師匠。
土下座する弟子(希望者)。

晴れて入門が認められたときは素直にうれしく思えました。
落語の魅力がどこにあるのか、それを言葉でいいあらわすのは難しいけど、
このアニメは絶対におもしろくなる!という確信があった。
{netabare}
ただ、その後の過去回想から、しばらくはそれが本筋だとわかり、
勢いがそがれた気がしたのも事実です。

見たいのはノスタルジックな話しではなく、
落語がいまでも十分輝いて、聞けば笑いと生きる息吹
を感じられるのだと証明してくれそうだったからです。

原作未読で、この時点ではタイトルの心中の意味するものがわからず、
男女の愛の駆け引きで終わってほしくないなと、
そこはあくまで落語のために生きた男2人の物語で
あってほしかったのも大きいかもしれません。

落語本来の面白さをストレートに伝えるシーンはないものか・・・。
そう思っていたところで先週の第11話でこれだ!と思いましたね。

都落ちした旧友を訪ねての久しぶりの主人公2人の再会。
東京で落語はもうしないと言い張る友と語り合うのに
下手な言葉の説得は不要で、落語をすればいいだけだった~。

まぁ、厳密には落語ネタを2人でやって掛け合いの漫才風
にしたのだけど、この2人がやればそれは落語なんですよね。

これに腹を抱えて笑ったところで、
いよいよ物語りは佳境へ。
来週からは襟を正してみなくてはならないかもしれない(笑)

とかく古い時代遅れといわれる古典落語ですが
市井に生きる人たちの人情話しには、
いまの漫才にはない人の優しさ温かさがあります。
お気に入りのエピソードがみつかるといいですね~。
{/netabare}

投稿 : 2016/03/19
閲覧 : 232
サンキュー:

11

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