ピピン林檎 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
絵柄・演出やキャラ造形の古臭さは否めないけど、良シナリオで飽きずに楽しめました
『ガラスの花と壊す世界』を視聴した「ついで」に、設定が似ていると噂の本作も視聴してみました。
が、ストーリーはこっちの方がずっと面白かったのでちょっとビックリ。
ロボットアニメの制作スタジオとして有名なサンライズの2006年の作品というと、『コードギアス』(2006年10月放送開始。※但しギアスの魅力はロボット以外にあると思います)が、直ちに思い浮かぶのですが、本作はギアス1期の半年前から放送直前まで放送されていたんですね。
正直言って、作品の品質・魅力という点では、本作はギアスよりだいぶ落ちると思いますが、それでも全編通じて視聴者を飽きさせない緊密なシナリオ構成&脚本は、なかなかのものだと思いました。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
=============== ゼーガペイン (2006年4-9月) ======================
{netabare}第1話 エンタングル ☆
第2話 セレブラム ☆
第3話 デフテラ領域 ★
第4話 上海サーバー ★ 上海サーバー消滅
第5話 デジャビュ ★ 現実の舞浜
第6話 幻体 ★★ 現実の東京
第7話 迷える魂 ★
第8話 水の向こう側 ★
第9話 ウェットダメージ ★
第10話 また、夏が来る ☆ ※ED「and you」
第11話 残るまぼろし ★ ※面白いが、脚本・演出の古臭さは気になる
第12話 目覚める者たち ★
第13話 新たなるウィザード ★★ カミナギ消滅
第14話 滅びの記憶 ★★ カミナギ・サルベージ
第15話 リインカーネーション ☆
第16話 復活の戦場 ★
第17話 復元されし者 ★
第18話 偽りの傷、痛みは枯れて ☆
第19話 ラストサパー ★ 舞浜サーバー攻防戦
第20話 イェル、シズノ ☆ ※シナリオが幾分安直で×
第21話 戦士たち… ☆ ※同上
第22話 ジフェイタス ★★ 最終決戦開始 ※ED「ラストブルー」
第23話 沈まない月 ★
第24話 光の一滴(ひとしずく) ★
第25話 舞浜の空は青いか ★ ※面白いが、脚本の雑さは×
第26話 森羅万象(ありとあらゆるもの) ☆ ※同上 ※OP「CESTREE」
{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優良回)4、★(良回)14、☆(並回)8、但し脚本に疑問あり×4 ※個人評価 ★ 4.1
OP 「キミヘ ムカウ ヒカリ」
ED 「リトルグッバイ」
◆総評
本作視聴中の個人的な感想として、
・作画(とくにキャラデザ)・演出が典型的な「ひと昔前」風である(というより実際に今より10年前の作品なのですが)、
という点に加えて、以下のような作品設定
{netabare}
・登場キャラは、現実の肉体を持たず仮想世界の電子データとして存在している。
・登場キャラは、戦闘に敗れて一旦消滅しても、本部で復活できる(ダメージが大きいときは無理)。
・登場キャラは、復活を繰り返すたびに大切な記憶の一部を失ってしまう。
・地球だけでなく、月面も重要な作品舞台となっている。
{/netabare}
・・・から、以前視聴した異世界バトルものの良作『ログホライズン』(個人評価4.1)を何度も思い出しました。
主人公の少年(および2人のヒロイン)の性格造形が、『ログホライズン』に比べて若干面白みに欠けるように思いましたが、それでも自分が普段は見ないロボット・アニメというジャンルでこれだけ楽しめたのは新たな発見でした。