ダレイオス さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
魔法少女ものかと思ったけど、実は素敵な恋愛ものでした。
まず見て思うことは深夜アニメでエロゲ原作なのに
世界観が子供向けで、やんわりした雰囲気ですね。
演出も子供向けのようなコミカルな動きがあったり
子供でも見やすい感じなので万人向けの作風だと思います。
そんな世界観で繰り広げられる物語ですね。
ストーリーは子供向けな作風からなのか魔法少女ものと
2007年でもオーソドックスなジャンルだと思います。
このアニメの特徴的なのは主人公である正晴が男で
魔法少女である。すももがヒロインと
よくある魔法少女ものは女の子が主人公が相場だと思うのですが
それを崩しているので、魔法少女ものながら
男の主人公を中心で動く面白さはありました。
さらにこの正晴なんですが、事情があってマスコットキャラにされてしまい
元に戻るために7つの「星のしずく」を集めるなければいけないのだけど
魔法少女になって協力してもらう、すももには「星のしずく」を集める真の理由や自分の正体は
話せない&昼の間だけマスコットから人間に戻ることが出来ると
設定はよくある魔法少女ものとは違うひと捻りがあるので
最初は面白いかどうかはわからないのだけど見始めてから印象は
面白くなるかもと・・・期待感もありました。
エロゲ原作ですがハーレムという感じはしないですね。
ヒロイン、ヒロインの友人の女の子
「星のしずく」集めのライバルの女の子とキャラの役目はしっかりしていました。
正晴も昼は、すももに普通の男の子として日常面でサポートして
夜はマスコットとして、魔法少女を魔法少女の女の子としてサポートするので
一緒にいられる期間は必然的に長くいられるのでヒロインと主人公の深まりを
よりいっそう表現することが出来ていました。
7つの「星のしずく」を集める目的があり
何かを集めて、何かを救うをやっているのは確かだけど
それはあまり重要視はされてないようですね。
あくまでも7つの「星のしずく」を集める過程での
恋愛ドラマや終盤は人間ドラマを重視していたかな
魔法少女ものとか思ったけどお互い片思いする主人公とヒロインなので
それを主軸にした作りでした。
すれ違いや恋愛での悩みとさけては通れないことを丁寧にやって
感心させられるし、正晴は夜は、すももと一緒にいられるので
それをいかしたすれ違いもあり恋愛ものとしては楽しめる内容でした。
すももは恥ずかしがり屋なので、お互いがわかっていても
上手くいかない難しさも描けているので、その積み重ねは良かった。
その積み重ねがあるからこそ、終盤の人間ドラマは
2人はどうなるのかなと心配になって見ることが出来ました。
人間ドラマといっても基本的に最初に提示された設定を
回収するもので魔法少女ものではよくある展開なのですが
ハーレムになってないので主人公とヒロインの関係を
丁寧に描けているので、ブレずに行けたのは良かった。
ライバルキャラもいるのだけど優しい、すももらしく
優しさに溢れた対応だったので
子供向けな世界観で、やんわりした雰囲気や
主軸にある主人公とヒロインとの恋愛ものとの
相性も良くてストーリー構成はいいなと思えるだけのシナリオになってました。
終わってみるとメインは少ない人数で回しているので
色々まとまっていし完結しているので
その点も評価出来ると思います。
作画については2007年としては、かなり安定していましたね。
ヒロインを可愛く見せるための、やわらかい感じの作画・キャラデザイン
が優秀で凄く良かったです。
ふんわりした風景もしっかりしていて独特の世界観を出していて
背景も凄く良かった。
演出も場面場面で雰囲気に合った感じが出ていたので、その点も良かったです。
後半になっても作画が安定していたのも良かった。
声優さんについてはヒロインのロリぽい感じやヒロインの友人の女の子らしい
優しいお姉さん的な感じ、ライバルの女の子らしく
強気な感じの女の子の演技と役に合ったキッチリとした演技力はありました。
正晴も気が弱いけど優しい感じの男の子と難しい役だったとは思いますが
ちゃんとそういう役になっていたので演技は良かったです。
魔法少女ものとしては弱いのですが
主人公とヒロインをメインにしての恋愛ドラマは良く描けていました。
ライバルとの関係も上手くまとめているし
完結もしているのでオーソドックスなジャンルとはいえ
高評価出来るアニメだと思う。
ふんわりとした世界観の作画も良く、作画自体も優秀なので
単にアニメーションとしても、とても良いと思える出来でした。