yuki さんの感想・評価

4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

これぞ青春ミステリー！

私、気になります！

氷菓の評価が気になります！

……。


ハイ、ちゃんと書きますｗ


ジャンル的には、日常のちょっとした不思議を解くミステリーものですかね。
主人公もヒロインも変な名前だなあと観始めました。

古典部に所属する4人を中心に物語が展開していきます。
人も死なず、大事件も起きず、そんなミステリーの何が面白いのか！
と思っていた過去の自分を殴りたい。
そう思わせてくれるとても良い作品でした。

小さい伏線から大きな伏線まで随所に散りばめられていて、
ああ、あのときの真意はそういうことだったのね、
と回を追うごとに引き込まれとても楽しめました。


主人公の奉太郎君は何も関わりたくない省エネ主人公。
ということでしたが、本編ではほぼほぼ関わっていたような…ｗ
なんて無粋なことは言いません。ええ、彼は省エネ君でしたとも。

そして、今作のメインヒロインである、える ちゃん。
「気になります！」を武器に、そんな省エネ主人公を振り回し、
物語を導いてくれる好奇心旺盛な女の子です。
彼女がいないと物語すら成り立たない、
重要かつ魅力的なキャラクターでした。何より目がキラキラです！ｗ

また、主人公を取り巻く他のキャラたちも実によく、
主人公が失敗したり落ち込んでいるとき、決してストレートに言わず、
遠回しにフォローする感じがとても良かったです。


ただ不満がないというわけではなく、
一番盛り上がるであろうポイントが物語の途中で来てしまい、
最後は小さく収縮していった感じはしますかね。
まあ、そういう日常的な感じで終わるのも悪くないといえば、そうなんですが。


個人的注目ポイントは、この作品のもう一つの魅力といってもいいでしょう、
主人公ヒロイン、二人の微妙な距離感。
始めはヒロインの”せい”で動いていた奉太郎君ですが、
物語が進むにつれて彼女の”ため”になっていく感じは観ていて微笑ましかったです(*´∀｀)

最後の言葉は今回は言えませんでしたが、
近い将来、奉太郎君なら言ってくれるでしょう。


作画は文句なし。
BGMは全編通してミステリアスな感じでGood。
特に人が死ぬだとか重い話はないので、
そういう怖い系が駄目な人も観れると思います。

まだ観ていない方はぜひご覧になってください。お勧めです！
ありがとうございました。