こめった さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ガンダムを観ました。
物語の内訳(平均計算:.2や.7までは切りさげ、.3~や.8~は切り上げ)
ストーリー:4.0/構成:4.0/世界観:5.0/キャラ:4.5/テーマ性:5.0
平均4.5、よって物語4.5
作画、音楽に関しては、評価は保留。
当時のアニメはほとんど見たことがなく、比較ができないため。
{netabare}本作は、軍事・政治的な要素を絡めながら、地球連邦軍に属するアムロ及びホワイト・ベースの乗組員に焦点をあてて、物語が進む。
しかし、地球連邦からの独立を目論むジオン公国に属する者たち(シャア、ランバ・ラル、ララなど)も生々しく描かれているのも特徴的。
それまでのアニメや映画の主流は『七人の侍』方式、つまり勧善懲悪型の物語のラインだったのに対して、本作は<善悪の曖昧さ>を軸に物語のラインが組まれている。
それまでの<主人公側=正義/敵=悪>という単純な図式を打ち壊し、善悪相対化の規範を持つより複雑化した物語を作ったのである。
先ほども述べたように、確かに物語は主人公のアムロが属する地球連邦側に焦点をあてて描かれているものの、
本作を視聴すると、ジオン公国にもまた自らが掲げる正義があり、そこに属する者たちにもそれぞれの想いがあるのだと感じられるだろう。
一番印象的なシーンが、42話あたりでジオン公国の学徒兵が「お母さん」と叫びながらアムロに撃たれて死ぬところ――
子供が戦争で散っていくところを見るのは、例えアニメでも何とも言えないやり切れなさを感じる。
戦争って理屈でやるんだろうけど、理屈じゃないんだよなあ。{/netabare}