どらむろ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
音楽芸能系の男子校を舞台にしたミュージカル調の青春物。うたプリよりは男子的にも違和感少ない感じ
音楽芸能分野の名門校を舞台に男子高校生たちの青春を描いたオリジナルアニメです。全12話。
「うたプリ」っぽいですが、少年たちの王道な青春群像劇に主眼あり、腐要素少なく比較的馴染み易かったです。
…頻繁にミュージカル演出入る構成は同時期の「Dance with Devils」(ダンス・ウィズ・デビルズ)と並んでシュールですが、慣れると見所です♪
{netabare}『物語』
最初は素人同然だが熱血で素直な主人公・星谷悠太を中心に、才能はあるが色々と問題児な美少年たちが集っていき、「ミュージカル学科」の仲間同士頑張って「綾薙祭(あやなぎさい)」という大舞台を目指していく…。
基本プロットがスポーツ系の王道に則っており、青春ストーリーとして分かり易いです。
泥臭さは控え気味ながら最低限のサクセスストーリーあり。
男子高校生同士の軽い友情や仲良しっぷりも良い感じ、露骨な腐要素は(比較的だが)控え目なのも良い。
…腐に興味の無い男性視聴者的にも、仲良き事は美しきかな…と思う。
頻繁に唐突なミュージカル調の演出入るのは同時期の「Dance with Devils」と同様ですが、こちらの方が(ミュージカルの練習の一環なのかな?)と思えるので、まだ違和感は少ないです。
…最初は戸惑ったり笑っちゃいますけどw
紆余曲折を経て友情が深まったり成長していく過程が、後半~終盤のミュージカルが向上している事で実感、故に段々とミュージカルも真面目に観られるようになりました。
星谷君以外のメンバーは問題児多いとはいえさほどの深刻さは少なく、全般にアッサリしている感じ。
悪く言えば話の起伏は少な目、良く言えばストレスフリーで男子たちの日常系寄りの楽しさあり。
ツンデレ気味な天花寺翔(てんげんじ・かける、通称「やぼすけ」)がデレていく過程が微笑ましかった♪
…音楽芸能版スポコン物として最低限の紆余曲折あり、格上のライバルとの差に打ちのめされたり、逆境でも諦めず頑張ったり。
「夢を諦める方法なんて知らない。」
「星屑たちの幕が上がる、その瞬間まで。」
等のちょっと恥ずかしいけれど真っ直ぐな情熱は好感持てました。
終盤は「ラブライブ」終盤めいた盛り上がりあり、友情で逆境乗り越える王道で燃える。
ラストはやや消化不良な感あり、続きが気になる引きでした。
総じて、割と王道スポコン的な美少年青春物ながら軽妙な作品でした。
良くも悪くもストレスフリー気味、安定して楽しめる点では良かったです。
『作画』
美少年キャラデザは中々。
ミュージカルが結構良く動いていて見所ありました。
あっと驚く程の良作画ではないのですが、終盤の集大成な演技は惹かれる物を感じたです。
『声優』
花江夏樹さん、小野賢章さん、ランズベリー・アーサーさん、前野智昭さんなど人気男性声優陣が豪華です。
細谷佳正さんの「やぼすけぇ!」よかったw
諏訪部順一さんの「ボーイズ♪」も。
貴重な女性陣に阿澄佳奈さんと金元寿子さんが潤いでした。
ライバル勢や上層部に子安武人さんら実力派多し。
『音楽』
ミュージカル作品なので楽曲が豊富でした。
「星のストライド 〜鳳 Duo Ver.〜」などの終盤の楽曲は結構ジーンと来た。
素直に想い伝わる楽曲は好感持てました。
『キャラ』
素人だけど熱血天然な主人公や、天才肌だけどツンツン(無論後でデレる)等々、王道なキャラクター配置。
那雪君可愛かったです。
天花寺翔(てんげんじかける)は良いツンデレ男子であった。やぼすけ!
裏の主役格であった鳳樹(おおとり・いつき)は「ボーイズ♪」が印象的。
飄々とした挑戦者。翼との関係が良かった。
team柊の面々も気の良い奴ら多く個性的。
合宿回でキャラ立ってましたが、ライバルとしてはもう少しぶつかってほしかった感も。
男子ばっかりですが貴重な女子2人がかなり可愛かった。
那雪君の妹たち、ゆうきちゃん&つむぎちゃんかわいい。
男子ばかりなので余計に可愛さ際立ちますねぇ。{/netabare}