こめった さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
よせあつめブルース
物語の内訳(平均計算:.2や.7までは切りさげ、.3~や.8~は切り上げ)
ストーリー:4.0/構成:4.0/世界観:5.0/キャラ:5.0/テーマ性:5.0
平均4.6、よって物語は4.5
{netabare}本作は、監督の渡辺信一郎氏が「やりたいことをすべてぶち込んで作った」作品ということで、Session XX「よせあつめブルース」がこの作品の核であり、「よせあつめ」が本作のテーマに思える。
恋愛絡みで組織に追われ、死んでいる(公的には)スパイク。
同じく、恋愛絡みが原因で、警察を辞めたジェット。
コールドスリープになっていたため知人がいない上に記憶までなくしてしまっていたフェイ。
エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世――自分の名前を知らず勝手に名前をこう付けたエド。
賞金として追われた(2話のみだけど)データ犬のアイン。
自分の居場所がない彼らは徐々に「よせあつめ」の家族(らしきもの)をビバップ(ジャズの形態の一つで、”自由”度が高いらしいですね)の中で形成していく。
恐らく、なぜエドがビバップを抜けたのか、ということは誰もが疑問に思うことだろうなあと思うのだけれど、勝手な解釈をすると(勝手な解釈が嫌いな人は以下注意)、
{netabare}①父と会い、名前を知り、「居場所」を見つけた
②「変わらない」ビバップから抜け出して、変わろうとした
③ビバップでの様子や父との出会いなどを通じて、「このままではいられない」と悟った(②と③は似てる解釈かな?)
④最後、スパイクに「子供」のおもちゃである風車を渡していたことから、「大人」になろうとした
……みたいな解釈ができるかな?{/netabare}{/netabare}