Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報{netabare}
原作:初野晴
監督:橋本昌和
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクター原案:なまにくATK
キャラクターデザイン:西田亜沙子
制作:P.A.WORKS
話数:1クール全12話
OP:「虹を編めたら」
by fhana
ED1:「空想トライアングル」
by ChouCho
ED2:「晴れの日に」
by 聖徳大学付属取手聖徳女子中学校・高等学校 吹奏楽部
{/netabare}
■感想
知識:原作小説未読
鑑賞:TV放送6話まで
概要:ホームズとワトソン君とポワロの三角関係の話
設定:バレー経験者のチカが日々入部を迫る部員とのカバディに打ち勝ち、
森光子ばりのでんぐり返りでフルートを死守する。
見所
1.私のこの作品に対する見方は多分、制作側の想いとは違う。
この作品のテーマだと思われる推理と吹奏楽、そのいずれにも楽しみを見出しては居ない。
私は推理や吹奏楽を通じて出会うキャラとチカとの関係に注目してきた。
最初からそれを意識していたわけではなく、気がついたらそんな見方をしていた。
チカがオーボエやクラリネットと良好な関係を築いてく様が楽しかった。
ハルタからは「元気だけが取柄」と数え切れないくらい指摘されるチカだが、
ハルタが本気ではないにしろ、それだけではないことを何となく理解していた。
だから突っ込みを入れつつも最後まで観られたのだと思う。
2.{netabare}不思議な魅力を醸す数々のキャラクター。
瞳のデザインなんかなー?
上手く説明でけへんけど何とない魅力を放つ双子。
初登場時の無口で無愛想な態度がまるで嘘みたいに豹変して、
次の話で見せる「いやいや」が妙にグッとくるオーボエ。{/netabare}
3.{netabare}「オーボエはリードが命」ってのだめで武士が言ってたさー。
部屋で思い立って吹ける楽器なのかわからないさー。{/netabare}
4.{netabare}それにしてもあの学校、顧問を筆頭に才能あるのが多過ぎるわー。
でもそれと引き換えなんか、どいつもこいつもポンコツ過ぎるわー。
でもエピローグがプロローグやったからポンコツでもないんかもなー。
一番のポンコツがOP序盤にチカと絡んでるシーンがあるのに
OPサビに居らんのはネタバレちゃうんかなー。
→OP映像の意味をもっと考えるべきだったかも。
あの楽器と涙、よく考えたらそういうことか?{/netabare}
5.{netabare}第3話の展開は面白かったでー。
面白かったけど、チカが遭遇するシーンは一寸唐突に感じたでー。{/netabare}
6.{netabare}小難しい謎解きはでけんけど未だに気になる第4話の謎。
事情や仕組みは理解できるんやけれども、
アレを日々実行していたのは一体誰?からくり?
でもそんな描写ないし、そういう展開のほうが余程ホラーやで。
それとアレが見つかったからって、これからが色々大変なんちゃうか?
まあこれに関しては事後やしホームズが関わる話でもないけど。
オチつけるんならキッチリタネ明ししてからにしてーや。
→うざっしーさんのご指摘
{netabare}先々月に亡くなった叔父さんが犯人と言うこと。
{netabare}→ほなこつ、今も未だ錫杖の音がすると思うてたですたい。
音は2、3ヶ月前まで、で納得ですたい。
ばってんくさ、その発想は出来なかったですたい。{/netabare}{/netabare}{/netabare}
7.{netabare}あと屋上のシーン見とるとなー、
陣代高校なら米軍の仮設兵舎が捨て値同然で手に入るのになー、とか思てまうわ。{/netabare}
8.{netabare}第6話も興味深かった。
けど象って歩くとき前脚と後脚が一緒に出るんかな?
漫画では人間が緊張すると手足が同時に動く描写がよくあるけど、
アレを意識してやるととてつもない違和感を感じる。
あの象も緊張してたんかな?
→上記は第5話の内容ですた。
ポンコツと揶揄した報いなのかもです。{/netabare}
9.{netabare}第8話もなかなか、手負いのクラリネットの性格は見てて面白い。
初対面の年上に対して発した一言とか、無遠慮な様が痛快すぎる。
ベッドの上でチカの発した一言の意味もどういうことなのか気になる。
あそこでチカがとった行動は、元気でガサツなだけではないことの証明。
それとこの辺りからチカが持ち前の性格で周囲との実力差を埋めようとする描写が増える。{/netabare}
10.{netabare}そして色々とあった第9話、本当に色々と。
あの状況に至らしめた張本人は確かにヤンチャそうな顔をしてたけど、
あの程度のヤンチャ加減でああいうことをするって・・・
この件にこれ以上触れると危険な時事ネタに波及しそうなのでこの辺りにする。
この回で感じた疑問は★の動機と犯人像だ。
意味深で不敵な偽名を使って他人の権利を侵害という犯行から
強い動機を持つ愉快犯だと推測できる。
そんな★があの状況にひどく心を痛めることなど考え難い。{/netabare}
11.{netabare}第10話は謎解きのテンポの良さと結果の良さが全て。
いつかやると思っていたチカ、いつか登場すると思っていたアイツ。
正直アホなチカだが、オーボエ、トロンボーン、クラリネットと
吹奏楽部を通しててできた知人達(特に同性)とは良好な関係に発展させている。
特にオーボエとクラリネットはOP映像で描かれるほどだが、
これはチカのコミュ力が高いことも理由のひとつだと思う。{/netabare}
12.{netabare}クライマックスに向けて伏線も良い方向に向かっていく第11話。
しかし結局「ふもんかん」なる聖地での演奏はない模様。
「ふもんかん」に間してネットでは一悶着あったようだが(GATEの件にしろ)、
万葉集や土佐日記にメールやLINEが登場しないことをもっと理解すべきだろう。
校長室での会話は、咄嗟にいけしゃあしゃあとあんなこと言えるなと笑った。
そしてここで遂に私の楽しみポイントにスポットが当たった。
少し残念な気持ちもあるが、実写化を控え、
おそらくSHIROBAKOや花咲くいろはを超えることができない本作品に
少しでも楽しみを見出して頂ければという嬉しさが無いわけではない。
あのクラリネットも何か決意したようだし益々楽しみである。{/netabare}
13.最終話は静かな終わり方だった。
最後にチカらしい一面も観られた。
オーボエの台詞を借りるならば、あの「節操の無さが好き」だった。
作品としては期待値には遠く及ばなかったけれども、これはこれで楽しめた。
2期があれば観たいけど、本作と同じ楽しみ方はできないだろう。
■蛇足{netabare}
書いた後で調べたら「ふもんかん」は「普門館」と書くらしい。
ところで全く関係ないが、
{netabare}「血盟騎士団」をGoogle先生に尋ねようとして
簡単にわかると思っていたのに案外ハードルが多いことに気付いた。
まず「け」入力で「ケンタッキー」やら「ケーズデンキ」が、
次に「けつ」入力で「血圧」「血圧計」が、
更に「けつめ」入力で「ケツメイシ」関連が、
これはと想いダメもとで「けつめい」入力したら、
当然のように「ケツメイシ」関連再び。
「けつめいき」まで入力してやっと「血盟騎士団」に辿り着いた。{/netabare}
{/netabare}