coldikaros さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こう見えて群像劇っぽい
自分がアニメを本格的に見始めた当時、このアニメの後半が放送されていました。
その時に、音楽のかっこよさと当時でも珍しかった極端にダークでシリアスな話にとんでもなく惹かれたことを覚えています。
でも、なぜ今になってやっと見たかというと、周りが教えてくれるおすすめのアニメにこのアニメは一回も出てこなかったからです^^;
内容は、人が死ぬとその人生が本になってしまう世界で、その本たちの守護者である武装司書は、本の本来在るべき場所を別に求めるある教団との戦いを繰り広げるって話です。
このアニメは本当に感想を描くのが難しく、最終的な主人公が誰かを書くだけで、ある意味ネタばらしになってしまいます。
群像劇のようになっていて、毎回メインとなるキャラが変わり、違う任務などの話にどんどん変わっていきます。
一本筋が通った短編アニメの集まりだと思ったほうが早いくらい、さっと移り変わるので若干こっちが置いて行かれる時もありました。
能力バトルものと言ってしまえばそれまでなんですが、捕物としてのストーリーと陰謀ものとしてのストーリーが中に含まれているので、物語としてかなり複雑です。
27話としては詰め込み過ぎたところも多くあり、話が二転三転とする為あまりキャラクター達に感情移入できないというところが、おすすめのアニメとして教えてくる人がいない原因のような気がします^^;
キャラクターの造形や物語の雰囲気は本当に魅力的で、昔一話だけ見て強烈に惹かれた自分は別に間違っていたわけではないとは思うんですが、全体として見ると、一々インパクトや感情が動かされる箇所が中途半端でした。
どうも長い間憧れていたような作品が、いざ見てみると思ったほどではないというのは、なんとも物悲しいですね。