「ARIA The ORIGINATION[アリアジオリジネーション](TVアニメ動画)」

総合得点
85.0
感想・評価
1146
棚に入れた
6233
ランキング
258
★★★★★ 4.3 (1146)
物語
4.4
作画
4.2
声優
4.2
音楽
4.4
キャラ
4.4

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こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵なフィナーレをありがとう

ヒーリングアニメの代表格、AIRAの第3期。最終章です。
俗に「癒し系」とされる作品は、昨今では結構多く作成されていますが、やはりARIAは別格。
音、映像、人物、世界観・・・・・一環して拘り抜いたうえで創られている”空気”は、言葉では形容しがたいものがあります。


3期は1期&2期とは違い、ファンタジーはありません。
お話は、三人娘の成長、そして支えてくれている人々との絆を中心に据えています。

日々彼女達が見つけている素敵、プリマを目指して努力できる頑張りは、関わっている人たち、それと、ネオヴェネツィアの街そのものに宿っている、歴史を紡いできた”想い”の力に後押しされているもので、それはとっても幸運なこと。
そして、何より彼女達の師匠である3大妖精の先輩方から注がれる愛情、託される信頼。

多くの想いに護られたウンディーネのサナギ達は、
誰も見たことのない妖精に羽化して、水の惑星の水面に降り立つのです。


うなっ!恥ずかしいレビュー禁止!


とまぁ、ガラにもなく稚拙ながらも詩的にレビューを書いてみたくなる独特の催眠効果があります。
邪な男の心も浄化してしまう癒しの王道、恐ろしや!・・・と、茶化すのは程々にして

いやぁ、泣かされました。
いわゆる人が死んだりして泣きを入れようと意図したシーンではありません。(ARIAはそんな話とは無縁です)
最終話で感慨極まって泣きました。
この世界に浸っていたからこそ出る涙です。切なくもあったかい涙。
くそぉ、悔しいやらテレくさいやら・・・・・・・
なんやかんやで、本作に惚れ込んでしまったようです。認めざるを得ない。 ARIA、好きです。


シリーズを通して見終わって、真面目な話。
癒し系の代表のように言われる本作ですが、ARIAはたぶん「ARIA」ってジャンルなんだと思います。
これに匹敵するような癒し系の名作は作れても、”同じような”作品って、もう不可能ではないかと。
無理に真似して作っても、わざとらしい凡作になってしまうのがオチ。
それぐらい独特で、絶妙なバランスで成り立っていた奇跡の作品。そう評価しています。


いま、ARIAをみて面白いと思わない方も大勢いらっしゃると思います。それはそれでいいんです。
エンターテイメントとしての面白さを求めても意味の無い本作、華麗にスルーしてください。
でも、ARIAってアニメがあった事を忘れないでやってください。
「いつの日か、貴方の心に届きますように」
そんな気のながーい、穏やかな作品。 ふと、見たくなったときに見てくださいね。

投稿 : 2011/12/15
閲覧 : 457
サンキュー:

41

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