Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ノリの良さと勢いで突進してくるアンツィオ高校・・・この戦いも激アツです^^
今度友人と一緒に劇場版ガルパンの4DXを見に行く事になりました。
この作品の本編を視聴したのが2013年の6月なので今から2年半以上前・・・
「よし、もう一度復習しよう」と思い準備をしていたら、年末の特番でこのOVAを録画したまま視聴していなかった事を思いだし、本編一巡後に視聴しました。
このアンツィオ高校は、戦車道全国高校生大会の2回戦で戦った相手です。本編では殆ど描かれていなかったため、このOVAを含めてようやく試合の全体を把握する事ができます。
それでは何故本編に含まれずOVAになってしまったのでしょうか・・・?
あくまでも私見ですが、大洗女子学園が相対した黒森峰女学園、サンダース大学付属高校、プラウダ高校とアンツィオ高校は、戦車道への取り組み方が明らかに異質です。
大洗女子学園が歩まなければならない道は、戦車道の経験も圧倒的に浅く常に崖っ淵ギリギリの試合が連続する巌しい道です。
そして敵は徹底的に勝ちにこだわり、勝つためにはどこまでも非情になれる相手ばかり・・・
だから本編はシリアスな展開で視聴者の心をグッと掴みつつ、このOVAではこれまでとは違った切り口で戦車道の魅力を描いているのだと思います。
OVAの展開上のオチや制作時間などの影響もゼロではないと思いますが・・・
個人的にはこの構成で良かったと思っています。
それではアンチョビこと安斎 千代美が率いるアンツィオ戦が楽な戦いだったか・・・というと決してそんな事はありません。
大洗女子との対決に向け導入した秘密兵器とセモヴェンテM41、カルロ・ヴェローチェCV33という3種類の戦車をぶつけて来るのですが・・・カルロ・ヴェローチェCV33という戦車は相当やっかいな相手でした。
全長3.17m、全幅1.42m、全高1.3mの二人乗り・・・サイズ的には普通乗用車よりコンパクトなんです。
大きさや威力というハンデを逆手にとったこの豆戦車・・・機動性や俊敏性では右に出るモノがいないこの戦いでどの様な活躍を見せてくれるのか・・・見どころの一つだと思います。
それでもやっぱり一番の見どころは、戦況を冷静に分析して次の行動に対する的確な指示を出すだけでなく、それぞれのチームが一番ベストな状態で戦えるようサポートしつつ、熱い戦いを繰り広げる西住の手腕・・・でしょうか^^?
それにしても・・・戦車ってこんな躍動感たっぷりな動きをするんでしたっけ^^;?
中には「これじゃまるでイニシャルDじゃん・・・」と思えるようなコーナー手前からの激しいドリフト(戦車でもドリフトって言うのかな・・・キャタピラだけど^^;?)のシーンがあったり・・・まぁ、見ているとメッチャ熱くなれるので構わないのですけれど^^;
そしてアンツィオ高校の本気・・・は試合中でも見る事が出来るのですが、試合後にも彼女達の熱い本気が待っていてくれました^^
こういうノリって・・・嫌いじゃありません^^
でもラストの展開には思わず笑ってしまいましたけれど・・・^^;
オープニングとエンディングテーマは本編と一緒です。
1話30分強の作品です。
本編で身もココロも熱い状態のまま視聴したからかもですが、戦車の躍動感に圧倒され、アンツィオ高校の心意気に温かさを感じた1本だったと思います。
劇場版の視聴が楽しみです♪