MbsHL22207 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3DCGの実験的作品
私は原作1巻のみ購入済み。
ストーリーはwiki等参照。
制作会社のポリゴン・ピクチュアズはシドニアの騎士で一躍有名となりました。
「泡状分解するガウナ」や今回の「塵を纏う黒い影」を描写する上で3DCGであれば安定して綺麗な映像を供給できる点はメリットだと思います。
ただ、やはりまだ重量感が伝わってこないのが気になりますね。
その辺りをフォローする為にシドニアの頃からポリゴン・ピクチュアズは音響に相当力を入れているんですが、それでももう一歩というところです。
慣れれば視聴に問題は無いですし、暗いシーンやノイズが入るシーンなんかだと一気に違和感が吹き飛びます。
5話まで見終わって
{netabare}
5話が1つ目の大きな山場のようです。
主人公の永井圭は友人である海斗を裏切り続けたことへの罪滅ぼしとして拷問を受け入れます。
脱出・自殺不可という状況では、耐え忍ぶという積極的諦めこそ自らの精神を繋ぎとめる為には最も理性的で人間らしい選択だと思います。
無限にこんな実験が続くわけが無いのですから。いつかは終わるはずです。
ただ、今後も海斗という友人の為だけに自らの衝動を抑え込めるのかどうか。「人間関係」という頑強で脆い理性がいつ崩れるのかが見ものですね。
個人的には「男なら理不尽には立ち向かえ」と思うところではあります。
ところで!3DCGの可能性の1つとして佐藤vs警備隊の戦闘シーンを挙げさせてもらいます。
声優(大塚芳忠)さんの演技もさることながら、あの流れるような特攻戦術とその後の小銃連射シーンは是非見ていただきたい。
細かい部分に対する力の入れようが素晴らしい。
3DCGでなければここまで格好の良い戦闘シーンは難しいでしょうね。
{/netabare}