えこてり さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最終回は見続けた人への爽やかなご褒美
原作未読、6話まで視聴しました。
当初危惧していたとおり、推理物か吹奏楽物か中途半端になってます。
推理といっても本編を見ただけではよく分からず、
答えが分かりづらいパズルを解いてみせてる感が否めないです。
吹奏楽を正面から扱うと、当然登場人物が非常に増えて短い尺では捌ききれなくなりそうです。
京アニの「響けユーフォニアム」ですら、何とか1年生キャラを描けたぐらいでした。
後半は、もっとテーマを絞って濃密に描くような展開のほうが望ましい気がします。
6話で多少引き締まった感じがしました。
自分にとって、今期の爽やか青春群像劇枠は本作品しかないので期待しております!
(3.24追記)
~最後まで見終えて~
大好きなP.A.worksの作品ですがやはりレビューはできるだけ客観的に書きたいと思いつつ。
良かった点をあげていくと
・まずチカが元気良く、CVのセーラさん(余談ですが某艦これの夕張も似たようなキャラ設定で)がよくあっている。
・自校や潜入した藤が咲高校の制服がとても綺麗で清潔感が溢れている。ペチコートはキャラデザ西田亜沙子先生の趣味らしい。ちょっとした品が出てきますね。
・男性陣も多く、ハルタ以外が割と良かった。
・OPの「虹を編めたら」が個人的に今期No.1
しかし1話限りのストーリーが続き、お世辞にも面白いと言えない回が
何度かあったと思います。
界雄の回は割と好きでしたが。
謎解きパートがイマイチだったのとハルタが万能すぎたところなど、
その辺が吹奏楽を期待してた自分とはちょっとずれてしまいました。
そんな感じであまり高揚せずに最終回を迎えたわけですが・・
{netabare}今、自分はとても清々しい気持ちでいます。
中盤からエピローグ風に、遂に発表会の瞬間が。
CMの曲きた!
チカが集中してフルートを吹くとそのままスタッフロールへ。
あれ、まだ10分以上あるんだけど?
メインキャストが一人ずつという豪華版!映画のようだ。
1話からの回想シーン。
観た当時は微妙と思っていたけど回想だと何故か懐かしく感じてしまう。
会場に戻り演奏はそのまま続く、これは曲をフルで流すのか!?
成島さんがオーボエソロを奏でる。
会場には弟の遺影を持った両親の姿が(涙)
このシーンだけなら響けユーフォニアムの発表会に勝るとも劣らないぞ!
結局銅賞でみんな落ち込んでいた。
チカも隠れて泣いてたところ恋愛フラグの立たないハルタが慰めるが、
手渡されたティッシュで豪快に鼻をかむ。
確か最初の方にも同じシーンがあった気がしたけど、これでチカの性格が一発で掴めちゃいますよね。
感傷的なシーンを引っ張りすぎないこういう演出好きです。
そして芹澤さん(Lv.99)が遂に入部、セリチカ最高です。
思えば同性愛も小さなテーマだったのかもしれません笑
最終回は脚本吉田怜子さんの本領が発揮された感じでしょうか。
とても爽やかな気分で終えることが出来ました。
{/netabare}