えこてり さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
舞台設定、登場人物ともに秀逸
TOYOTA2000GTだと・・
最近のアニメは3D技術発達に伴い、乗り物系は殆どそれになりましたが、
そのおかげで車がかなり凝った(というか趣味全開)モノでもアニメで観られるようになりました。
アルファロメオやマセラティ等々・・素晴らしい。
原作未読で5話まで視聴。
今期この作品は観ていなかったのですが知人から薦められました。面白いです。
かわいいランカのようなロボットと、最近にしては珍しいおっさん(じゃないのかも)主人公が
XYZとは違うWという別次元に関わるお話。
難しそうでしたが3話まで気楽に観ることが出来ていたけど4,5話で真面目展開で難しくなってきた。
登場人物が濃いキャラ多かったりラノベ系にはあまり無さそうな大掛かりな舞台なので、
割と大作な予感がしてますが果たして今後の展開や如何に。
------------4/10追記-------------
完走しました。
タイトル通り、舞台設定や登場人物の秀逸さは今期アニメの中でも
群を抜いていたと思います。
{netabare} が、物語の盛り上がりという点が少々弱かったです。
ラスボスが残り数話で登場してしまい、最終回への込み上げるような期待が薄れてしまいました。
原作ならば後半登場しても書き込む余裕が十分あるのでしょうけど。
1クール縛りの難しさを改めて痛感してしまいます。
と言っても後半は十分に盛り上げてくれますし、
主人公の背景、コイルやミラに対する屈折した感情の理由の説明は分かり易かったです。
ただ次元に関する事が(私は)ちょっとあやふやなので、もう一週するか原作で補完したいところ。{/netabare}
OPとEDについて、
男性ヴォーカルの曲は好みがはっきり分かれてしまう傾向のある自分ですがこの2曲は最高でした。
特にEDはイントロからの盛り上がりがそのまま次回への期待感に直結するような、まるでOPのような疾走感。
Bメロでは16ビートのバスドラでタメを作る手法、Steins;Gateでおなじみ志倉千代丸氏も得意とする
「スカイクラッドの観測者」を彷彿とさせる。
OPは開幕から踊り出したくなるような4つ打ちではないEDM。
実際にこの曲を聴いたOPディレクター、90秒の魔術師こと梅津泰臣氏は
「ディメンションW・OPのダンスシーンですがキョーマを踊らせようと発想したのはOP曲を聴いた時です。あの間奏部分がとても格好よくてこの音に何を重ねたらキョーマを引き立てられるかなぁと思案したら必然的にダンスだと。但しキョーマは原作を読むと無骨で不器用で無愛想でストイックなイメージなので楽しそうに踊るのではなくどこか嫌々踊らされてるニュアンスをと考え表現しようと思ったんです。なのでダンス後半で嫌になって踊りを放棄しカメラを止める芝居を入れたわけです(笑)。」(梅津氏のHPより)
と仰ってます。
とてもクールで格好良いOPとEDですね!
声優について
百合崎ミラ役の上田麗奈さん、前期の対魔導35小隊-鳳桜花役では中低音厚めの癖のある声が個人的に好きでしたが、
こんな真逆な感じの発声もできるんだと感心しました。
現在放送中の「クロムクロ」でもミラのような声なので好評なのかもしれません。
ドスの効いたおっさん予備軍のキョーマ(CV:小野大輔さん)も良かった。
キャラデザについて
アニメから入ったので違和感を感じるはずもなく、
男性陣は格好いいし、脇役は個性的だし、
ミラをはじめエリーに八十神湖編のヒロインなど皆とても可愛らしかったです。
原作岩原先生のキャラをアニメ版として昇華させたキャラデザ松竹さん並びにスタッフの皆様に感謝です。
気になったのは回による違いが若干存在したぐらいかな。
返す返す12話縛りなのが残念でなりませんが、
とても楽しめた作品となりました。
{netabare}ただ一つ、ルーザーという父を失ったエリーが心配だ。
EDスタッフロールでも顔半分が隠れていたし。{/netabare}