どらむろ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
崩壊世界のバトル系。良くも悪くもライトノベル寄り、シノアちゃん目当てで観てました。
ジャンプSQ(スクエア)の漫画が原作ですが、原作者がライトノベル作家らしく、作風がどことなくラノベ的かも。
崩壊した世界を舞台に、主人公たち人間と、吸血鬼の抗争が描かれる。
見所は少年同士の友情と、ヒロイン(シノア)の茶目っ気ある可愛さでしょうか。
2期もあります。
{netabare}『物語』
謎のウイルスのせいで大人が死に絶え崩壊した世界を舞台に、生き残りの子供たちが、人類の敵の吸血鬼と抗争していく。
強者である傲慢な吸血鬼に家畜のように飼われる悲劇的境遇…
主人公・ユウは「帝鬼軍」という人類の生き残り組織に入り吸血鬼と戦いつつ、親友のミカへの想いを強めていく。
そこから少年同士の絆や吸血鬼への闘争心を軸にして物語が進行する…。
序盤は世界観とドラスティックな展開にかなり引き込まれます。
人類、吸血鬼双方の思惑や謎もちりばめられ、多少は興味を惹く要素あり。
だが2話以降が地味でした。
軍隊なのか学園物なのか…?そのどちらにせよ、主人公の性格に難がある印象でした。
主人公の協調性の無さは「機工少女は傷付かない」や「ブラックブレッド」等のライトノベルを彷彿とする。
少年漫画というよりもライトノベルによくいるタイプな印象でした。
まあ境遇から仕方が無いし、主人公の御愛嬌なので、ここら辺はさほど悪くは無い。良くも無いけど。
バトルがとことん盛り上がらないのが難でした。
構図は単純明快で、吸血鬼どもを駆逐してやる!と分かり易いのは良い。
両陣営の上層部が色々と怪しい事やってますが、ユウとミカのやりたい事は終始明確。
ユウとミカの互いへの想いは尊く、ここが本作一番の見所に違いない。
仲間との絆や修行覚醒イベントなどの少年漫画の王道に則っているのも観易いのですが、要所での盛り上がりが淡泊。
バトル系作品としては三流以下でしょう。
でも、ストーリーはギリギリ及第点か。なんだかんだで最後まで飽きずに視聴できたので。
2期は1期よりは盛り上がりあり、そこそこ楽しめました。
『作画』
キャラデザは十分以上に良いです。シノア初め女性陣はかなり可愛い。
だが戦闘作画が非常に拙い。
単純に動きが悪いというよりも、演出がバトルの体を成していない。
作画評価は迷うところですが、本作は萌えアニメではなく仮にもバトルが醍醐味のはずなので、バトル面の不備は拙い。
キャラデザ(特にシノアちゃん)に限れば4点なんですが。
『声優』
シノアの早見沙織さんがハマリ役、お茶目でチャーミング、シノアの可愛さは早見さんによる所大。
グレンの中村悠一さんは、さすがお兄様。
ユウの入野自由さんの未熟少年も良かったです。良過ぎてイラッと来る程に。
小野賢章さんはヒロイン系男子向いてますね。
『音楽』
主題歌はまずまずなのでは。
BGMの使い方に違和感あり。拙い作画と相まって戦闘の演出面の拙さが気になる。
『キャラ』
なんといってもシノアちゃんが可愛いに尽きる。
お茶目で飄々とした美少女、彼女のフォローのお陰でユウとグレンの印象も大分救われていた感。
本人も可愛い上に、サポートとしても優秀。
正直半ば以上、シノアちゃん目当てで観てました。
主人公のユウは無知で協調性に欠ける為あまり印象良くないです。
主人公の特権として見れば許容範囲ではありますが。
ミカの方が苦労人で面白味あり。ユウちゃんラブっぷりは良いですな。
グレン大佐はユウの良き兄貴分…としては色々と中途半端な印象。俺様系ならばもっと強さ見せてほしい。
他仲間たちはそこそこキャラ立ってました。
吸血鬼は貴族が良い感じに傲慢。{/netabare}