きつね丸 さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
炎龍編とか言うタイトル詐欺。中身の無いグダグダストーリー
1期から色々と粗の目立つ作品だとは思っていましたが、炎龍編からは
何やら面白くなるとのことで期待していたのですが。
しかし、1期より更に粗が目立ってしまった様に見えました。
まず、日本人の人質救出のシーン。
怒りに任せて、外交の場で王子をぶん殴り、駆けつけた衛兵を銃で皆殺しにして奪還…
で、外交の場で独断で王子をリンチにしたことも衛兵皆殺しの件も人質も全部都合よく解決&都合の悪い事は有耶無耶、特にお咎めも無しってのは、幾ら何でもお話として出来が悪すぎやしませんかね。
これじゃ全然スッキリしないし、もっと上手く作る余地があるように思えます。
後は、肝心の炎龍戦。ここが一番の魅力とのことで私も期待して視聴を継続していた訳でしたが、前評判に聞いていた程の魅力は感じられなかったかなと。
作中ではかなり苦戦を強いられるシーンだという話でしたが、苦戦と言っても、ヤラれ役は原住民のエルフだけです。
というか、素人の原住民に自衛隊の武器を貸し与えるとか言う突っ込みどころ満載の展開。
それで、同行していたイタミもここでの戦闘で負傷するんですが、不死のロゥリィが何故かその負傷の身代わりをしてくれると。
ここで疑問に思うのが、ロゥリィがイタミにここまでするだけのエピソードってなんかあったっけかなと。
そりゃ、不死のキャラクターが怪我の身代わりになってくれるとか最高に便利だろうけど、彼女にここまでさせるだけの理由付けが乏し過ぎるかなと思います。
いつの間にか自衛隊にくっついてきた、という印象しか無いですし。
そんな彼女がイタミの身代わりになっても、何だか都合のいい設定だなとしか映りませんでした。
あとは、炎龍と戦うための作戦・戦闘シーンも、人質救出同様に大雑把さばかりが目立ちました。
1期から打って変わって炎龍戦で化けるのか?と期待はしましたが、個人的には粗さばかり気になってしまいました。
いや訂正、荒いと言うか雑。
自衛隊をかっこ良く描きたいのは分かるけど、その他の勢力の描き方がいかにも雑すぎる。
自分の好きなものだけかっこ良く描いてもね、それでは作者の独りよがりな妄想にしか見えないのですよ。
後、さっさと解決したいのであれば、銀座事件の首謀者を更迭するなり監視をつけるなりすべきでしょうに。
あの状況ならばそれくらいは十分要求できたでしょ?と。
それをダラダラ引っ張って、命令に従わざるをえない相手の下っ端兵士ばかり殺しまくってる作中自衛隊を見たって「何だこいつら」としか感じない。
国益のためだか知らないけど、やるべきことをほっぽり出して相手方に無茶な要求を吹っかけていたりと、命より利益優先かよと言いたくなる。
挙句、異世界はそんな自衛隊を常に歓迎モード(ゾルザルとか一部を除く)。
既に敵兵を10万と殺しているのに、その殺された兵士には家族が一切いないと?
そして、味方サイドの人間が大量に殺されているのに、一切恨みも警戒もしてこないと?
戦争なんてこの怨嗟のぶつけ合いでしかないのに、この作品はそこが全く描かれていない。
異世界側の住人は感情がないロボットのようにしか見えないし、そんなもんね究極のご都合主義でしか無いでしょう。
自衛隊アニメとして色々期待した方も多いと思いますが、あまりのご都合主義の連続で萎えた人も多いんじゃないかなと。
この作品の内容なんて、「馬鹿で間抜けな帝国が日本様・自衛隊様に楯突いた!だからぶっ殺す!こっちの方が武器もツエーし余裕!!」ってだけでしか無いですし。
しかも常に味方優勢な状況なので、自衛隊の必死さも全然伝わってこないし、ただ殺す行為そのものを楽しんでいるようにしか見えないっていう悪循環。
作者が何言いたいかもさっぱりだったし、そもそも最初から最後までずっと無敵チート使いっぱなしみたいな展開とか、作品としてもまるで魅力が無かった。
もっと作品に山や谷を作ってメリハリを付けないと、作者の主張が何も伝わらないと思います。