かしろん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とても優秀な2番打者的作品
うだるような暑さ、セミの鳴き声、高校生カップルと思しき奴らのくだらない会話。
全てが鳴海仁太-じんたんの癪に触った。
そのウザさを打ち払うように、テレビ画面に表示されるモンスターを撃ちのめす。
「これ、ビルビルダー?」
「ちげぇよ、コレだから女は・・・」
唇がデカイとビルビルダーらしい。全くもってくだらない・・・
ふと我に返る。一人しかいない部屋でじんたんに声をかけてくるその存在。
あの日に別れたあの時から、二度と会うことが出来るはずがない本間芽衣子-めんまがそこにいた。
過去に起きた事故で負った心の傷を抱えたまま前に進めなくなった若者達。その事故をきっかけにバラバラとなっていた彼らが、じんたんにだけ見えるというめんまの存在によって、再び絆を戻していく・・・
ファンタジー要素もある青春モノ。ノイタミナ枠らしい非常に手堅い作品。ホームラン級の面白さとは言い難いが、人に薦めやすい燻し銀的な内容である。
物語:幼き頃の親友の死、という重いベースだが、当の本人が非常に明るい霊として登場しているというギャップが面白い。全体的な内容も、友情有り恋有り嫉妬有り喧嘩有り涙有りと青春モノとして非常にしっかりしている。
その死をしっかりと受け止めたラストも、クサい部分含めて、青春モノだなぁと感じる。
作画:特に大きな乱れも最後まで無し。毎回、EDに入る演出が巧い。
声優:キャラクターに合っていて良い。
音楽:Zone有りきかと思ったらそうでは無いらしい。それほどハマってるED。OPも良い。劇中曲は無難。
(Zoneに引っ張られて事故が10年前と思い込み。間違いの指摘に感謝を・・・)
キャラ:行動が突飛過ぎる気がしないでもないが、良い意味でクサい青春モノキャラである。