けみかけ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「どっちもヤバイ・・・勝負をすればどちらかが確実に負ける・・・このバトルの結末を、俺はなぜか見たくないんだ・・・」
スタッフ全入れ替え、キャスト全入れ替え、時代設定変更、ユーロビート封印しての『頭文字D』シリーズのリブート映画
60分×3部作の最終作
冒頭、劇場のみのスペシャプログラムとして前2作を軽く振り返るダイジェスト映像が流れます
物語は所謂『VS FC3S』篇、理論派である高橋涼介とFC3Sの前に遂に秋名のハチロクが追い詰められる・・・
天才VS秀才、ドリフト対ドリフト、ホットバージョン誌でアミューズとJ'sのエスニが群サイで鉢合わせした時を思い出します(笑)
なのですが冒頭から前作で未回収だった“イツキのハチゴー”と“池谷先輩のS13”に拓海が乗るエピソードが挿入されます
前作は駆け足にバトルばっかりだったのが残念でしたが今作はドラマパート、特に「色ボケ」と称してギャグと恋愛も程よく絡んでいるのが素晴らしいです
青春映画としても十分楽しめる1本になってます
本当にまれいタソがなつきをやってて良かったw
なんせイチイチエロい!
なに喋らせてもエロい!
“そこはかとないエロス”ってのはこーゆーことを言うんですねぇ(しみじみ
迫力のバトルシーンはもちろん健在
スタートダッシュでホイールが空転する時に、ただCGのホイールを回すんじゃなくて回転方向に効果線が載っかってブレた残像を引き摺ったモデルが一瞬映るのなんか丁寧な仕事を感じます
もうほんと手描きなのか否かオイラには判断が付かないレベルですコレ
また、TVアニメ『1st STAGE』ではオミットされてしまった啓介FDと中里32の遭遇戦も描いてくれたのは嬉しい
まさに“原作通り”
そして今作、一番驚いたというか面白かったというか【劇場でオイラ一人だけ腹抱えて笑いまくってた】のが・・・
【オマケ的に登場した新型TOYOTA 86とその謎のドライバー】ですwww
『FINAL STAGE』でも政治的な理由で登場した新86でしたが、今作はただのカメオ出演だけに留まらずこれ見よがしに拓海とハチロクにバトルを仕掛けてくるのです
しかも新86を駆る姿の見えぬ謎のドライバー、その声が誰がどう聞いても“某みきしん”
エンドロールには【Shinichiro Miki】となwww
アレにはみなさん各々思うところがあるでしょうが、劇中で拓海が「(親父のでなく)自分のクルマを持ちたい」と連呼していたことからオイラ個人としては【別の世界線からやって来た未来の藤原拓海】と思うことにしますwww
だってその方がロマンチック♪
これにて新劇場版シリーズは完結
このシリーズ自体は大変楽しめましたが流石に20年前の漫画に出てくる30年前のクルマをシンデレラストーリーの主役機にするのはもうどうかと思います
(ライバル達のクルマさえ現代では軒並み旧車扱いです)
正直『頭文字D』はもうお腹イッパイなのでこの新劇スタッフで前作が【アニメ史上最大の駄作】と言っても過言ではなかった『湾岸ミッドナイト』か、アニメ化の話が途中頓挫してしまった『オーバーレブ!』が観てみたいというのがオイラの本心です