かさい さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
岩井俊二という新しいアニメジャンル
大げさに言ってしまえば新ジャンル。
ロトスコープと3DCGを駆使したアニメーション。
原作、脚本、企画、プロデュース、音楽、そして監督まで一人でこなしてしまった、いわば岩井俊二さんの作品。
率直な感想は、今まで見てきたアニメとは明らかに違った。
撮影、作画、演出含むアニメ表現があれっ?て感じ。
こんな表現もありなのかと。
見ていてとても楽しかったし、面白かった。
本編は、CGとロトスコープに分かれている。
ロトスコープならではの細かい芝居や難しい動きのバレエやダッシュ、3D背景などを用いた作画等、斬新かつ新鮮なアニメーションだった。
キャラの顔はデフォルメされており、表情も豊かで時にはアニメ的な表情も見ることができた。
美術はアニメと実写の間にあるくらいのちょうど難しそうなキャラを違和感なく歩かせていたし、職員室やレストラン等細かい点も沢山あって背景としても美しく仕上がっていた。
音楽はその時の場面やシーンに添っている感じで、キャラの心情やシーンの状況などと上手くマッチしていたし、作品の雰囲気もしっかり支えていた。
この作品は劇伴少なめだと思う。その点、作品への没入感もかなりのものだった。