8ta さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
映画館で観る作品ではないと感じました。
待ちに待った化物語シリーズの原点作です。
公開予告から実際に上映となるまで随分時間が空いたので、その分期待も大きかったのですが、この出来には正直がっかりしました。
全体的にバランスが悪く、演出過剰で内容が薄いように感じられました。
原作に忠実につくられているので登場人物が少ないのは仕方ありませんが、物語シリーズの特徴である登場人物同士の掛け合いまで少なくなっていて、物足りなさを感じました。
それに加えて、シャフトの特徴であるカット数の多さや、漫画絵の乱発により話がすぐに途切れてしままうので、集中してストーリーにのめり込むことができません。
シャフトの演出方法については賛否両論あるようですが、特に今回のような大きいスクリーンで見る映像では、漫画のような絵を多用するのは非常に違和感がありました。
これならわざわざ劇場で公開する必要は無いように思えましたし、するにしても60分ではやはり短すぎです。
エンドロールが流れた瞬間、えっこれだけ?と思わず呆気にとられてしまい、まるでフルコースの料理を頼んだのに前菜だけで終わってしまったような気分になりました。
本編で忍野が、バランサーを座右の銘にしている風な事を言っていましたが、作品自体のバランスはどうにも納得のいくものではありませんでした。
続編は見送ります。