天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
私的アニメ感想簿41
クワトロ大尉「君は松平康隆という男を知っているかね」
・・・いや、それはシャアでしょうが(修正してやるーっ byカミーユ)
って、何がいいたいかと言うと、ガンダムにおけるシャア・アズナブル、というかそれ以上に男子バレーボール界に影響を与えた人物、それが松平さんという事です(おいおい)
このアニメが放送される8年前、東京五輪で男子バレーは銅メダルを獲得したのに、世間的な評価は低く、金メダルを獲得した女子チームの祝賀会を日本バレーボール協会が主催したのに男子は招待されず、市川混監督のドキュメンタリー映画「東京オリンピック」でも、男子バレーボールの活躍は1シーンたりとも写し出されませんでした。
そんな中、正式に監督に就任した松平さんのもとで4年後のメキシコ五輪では銀メダルを獲得し、ミュンヘン五輪ではとうとう金メダルを獲得するという快挙を成し遂げる訳です。
で、このアニメの話になるんですが、そんな人気のない男子バレーボールをなんとか盛り上げようと、松平監督自身が企画をテレビ局に持ち込んだんですよね。
最初は当然男子バレーではスポンサーがつかないと断れるんですけど、そのスポンサー(不二家)をなんとか説き伏せ、ついに放送にこぎつけたのがミュンヘン五輪4ヶ月前の4月でした。
内容は、実際の練習などは実写映像を使い、個々の選手のエピソード部分はアニメで紹介すという方法で放送されました。
これは、当時アマチュアの選手は規定が厳しく、今では考えられませんがテレビ出演などに規制があった事も原因のひとつでしたし、実写だけでは視聴率が取れないという計算もあったようです。
アニメは五輪でバレーボールの試合が始まる1週間前まで放送されましたが、松平片栗虎公・・・じゃなくて松平監督や選手のプレッシャーは相当なものだったと思います。
これで本当に金メダルをミュンヘンで取るんですから、凄いですよ。
事実は小説よりも奇なりってのは、まさにこの事を指すのかも知れません。
なお、松平監督の声はおやっさん立花藤兵衛こと小林昭二が演じてました。