runa21 さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

シリーズで一番安定

アクエリオンがすごく好きで、
こりゃEvolも見なきゃと意気込んでいたら、
びっくりするくらい期待外れで（←好きな人すいません）
2話でリタイアしてしまったということもあり、

ロゴスどうだろうな～と
恐る恐る見てみたのですが、
拍子抜けするほど、面白かったです。
むしろシリーズで一番好きかもしれない。

今までのアクエリオンシリーズとは少し異なり、
現代の阿佐ヶ谷が舞台となっています。

阿佐ヶ谷は何度か行ったことがあるのですが、
商店街の感じとかなつかしかった～。
ついでに杉並区のキャラクターも、あんな感じです。
「あそこじゃん！！こんな感じだよ！！」
と思いながら見ることができたので、
そこも面白いと感じた点でした。

阿佐ヶ谷は自分にとっては特別な場所でして、
前の職場の通勤途中にあったんですが、
職場でやなことがあった時は、
まっすぐ家に帰らずに、なぜかはわからないが、
阿佐ヶ谷をぶらぶらしていた思い出があります。


前の会社はプチブラック企業でして・・・
労働時間は・・・まぁ、長かったですが、
それ以上にいじめがひどい職場でして・・・。

自分は上司から、頭にカネヨンのクレンザーぶっかけられて、
髪の毛が灰色のパリッパリになりながら帰ったこともあります。

まぁなんて言うんでしょう、
「ドラマとかでもこんなことされないよね？」
っていうのを見てきたし、やられてきましたね・・・。


そんなときに、
さすがの自分もみじめな感じになっちゃうので、
まっすぐ家に帰りたくなかったりするんですよ。

そんな時、ふと「阿佐ヶ谷探検してみよう」と思いつき、
阿佐ヶ谷で降りてみました。
商店街を、行って帰ってくる間に気持ちの整理をして、
駅直結のお店で買い物をして、地味にポイントをためてみたり・・・。

阿佐ヶ谷には、なぜか勝手に救われてましたね～。

その会社は社員数平均60人くらいの小さな会社でしたが、
1年間で１８０人も入社してくるんですよ。
それだけ、人が辞めていく会社で、3年半も続けることができたのは、
やっぱり「阿佐ヶ谷」があったからだと思います。


前振りが長くなってしまいましたが、
そんな阿佐ヶ谷が舞台のこの作品。
阿佐ヶ谷のあるお店の裏には、
ベクターがあり、ひそかに世界を守っているという設定で、
めっちゃテンションあがりましたね！！

「私の阿佐ヶ谷が世界を救っている！！」

ただ、阿佐ヶ谷になんの思い入れもない人には、
スルーしているところでしょうけどね（笑）



物語については
先にも述べたアクエリオンシリーズだけでなく、
自分が見てきたサテライト作品（すいません全部見てないです）
当たり外れがすごく大きいんですよね。

曲や映像のおかげで、ラストまで見たとしても、
物語としては「う～ん」というのが多いのですが、
これは好きです！！
阿佐ヶ谷舞台というのもありますが、
タイトルにもあるように、「文字」や「言葉」を大切にしていて、
今までにないアクエリオンでした。

アクエリオンが悪エリオンになった時には笑っちゃいました。

あと、主人公の灰吹陽は
「俺は救世主になる！！」
「気にするな、なぜなら俺は救世主だから！！」
っと恥ずかしげもなく言っちゃいます。

始めは痛いキャラなのか？
と思っていたのですが、実はそれには理由があり・・・
終盤にその謎が明かされます。


彼だけでなく、
舞亜ちゃんというヒロインは
とても真面目で、真面目すぎて浮世離れしており、
そこがかわいくて、面白いです。

この二人がセットでいると、
二人とも、とにかくぶっ飛んじゃってます。


それだけでなく、
登場人物たちは誰もが個性的。
それでいて、自分の目指すべきものをきちんと持っている。

その目指すべきところに行くために、
自分の「創声力」を鍛えるために集まっている。

目指すべき方向性はそれぞれ全く別々なのだけど、
それぞれの目標にかける思いを知っているから、
困っているときはお互いに手を貸したり、
時には厳しいことを言って奮い立たせたりしあえる仲で、
そんな彼らの関係もよかったと思う。


音楽は、悪くはなかったが、
初代アクエリオンのが好きかなぁ。
インパクトがすごく強かったからな。


それでも、物語としては、
伏線もしっかり回収して、ラストにきちんと着地して、
きれいにまとまった作品だったと思う。


ただ、自分は阿佐ヶ谷に
ちょっと特別な思い入れがあるから、
この作品もかなりお気に入りだったけど、
そうでない人には、どうだろう・・・。