たこやきトンママン さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
春霞、夏の照り返し、梅雨の憂鬱…光の使い方はディズニー並み!舞うホコリまでこだわる王道青春アニメ
下手くそ吹奏楽部が新しい顧問を迎えたのを機に頑張って上手くなって…という王道青春モノ。ストーリー的な驚きはないけれど、一つ一つのシーンに並々ならぬこだわりが感じられてスゴイ。
特に光の使い方、光と心情のリンク具合はもうディズニーに匹敵すると思う。春のうきうきドキドキ新生活シーンはキラキラしつつも薄ぼんやり霞がかり、人間関係に困るシーンは梅雨時で灰色がかっている。
想いを打ち明け合うときは、眩しいほどの夕焼けで物悲しさを描いたり、光り輝く夜景で前途明るい気持ちを描いたり。
夏、強い日差しが照り返す中での自主練シーンではキャラクターの下から光が当たっていて、真剣な表情を印象的にしている。
クライマックスのコンサートホールは、高まる気持ちを表現してか照明がキツくて眩しく、視界がぼやけるよう。
驚いたのは、ホールの照明に照らし出された"舞い散るホコリ"。2Dアニメでここにこだわるのか!
他にも、魚眼レンズで撮ったかのようなシーンや、一眼レフで撮ったような背景ぼかしシーンなど、様々な効果が使われていて楽しい。
一見おっとりしているけれど下手な部員たちを鼓舞するやり手の顧問 滝先生、低音ボイスでローテンションという主人公らしからぬ主人公 久美子、といったキャラクター面からみても楽しめた。