退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Re;
ストーリー原案:大河内一楼、谷口悟朗
監督:谷口悟朗
キャラクターデザイン:木村貴宏
キャラクター原案:CLAMP
製作会社:サンライズ
全25話オリジナルアニメで大ヒットという稀有な作品
ヒット作に恵まれない谷口監督がガンダム種を研究して製作したというのは
真実でしょうか?
ラストのC.C.が旅の途中でつぶやく台詞
「ギアスという名の王の力は、人を孤独にする…フフ。少し違っていたか?」
「なぁ、ルルーシュ…?」
素晴らしい最終回。とても楽しんで見ていた作品ですがR2に関しては手放しで絶賛できません。
良い点と悪い点がハッキリ浮き彫りになっているアニメであって
しかし物語全体のまとめ方して合理的解決を選んだルルーシュは彼らしかった。
全世界の武装解除を命じ、暴君としてルルーシュは君臨してみせ
世界からの憎まれ役を自ら演じ、ヒーロー(ゼロ)がその人物を殺すというのであれば、世界の人がヒーローに従うのは理に適っており受け入れられやすい。
彼は完璧に平和な世界をつくったというわけではない。
ルルーシュの舞台の後はゼロ(スザク)が世界を抑えていくことになります。
しかし世界は軍事力を持たず、平和の維持は過去より遥かに穏便にできるでしょう。ルルーシュの決着はつき彼の自身の物語はしっかりと〆ました。
最終回が良いとまぁ全部よかったのかなと、大概考えがちですが
本作に限っては不満が完全に解消されません。
何と言っても構成の粗さです。
正直1期でもテンポ重視の作品でしたし色々と穴はありましたが
穴と感じさせず伏線として期待させていました。
しかし、R2は1期からの設定処理が加わった為に描写しなければいけない場面が増えてしまい、必要であるべきシーンが削られた印象を受けます。
さらに、登場人物を増やしすぎてしまった為に、新登場のキャラクターは見せ場もなく、動かしきれていなかった印象が強いです。
登場人物をとりまく環境は激しく変化しました。
描写不足でキャラの行動原理の変化や心理が理解しづらくなり、浅はかにに感じられ突飛な行動が増えたように感じがられました。
詰め込みたいことは理解できるけれども、つめきれる量ではなかった。
そのため構成的に無理な部分が目立ちました。
ルルーシュ一人を追う物語としては成功していると思います。
登場人物を増やし、味気ない戦闘シーンを作るのではなく
C.C.とルルーシュ2人にスポットを当てた時間を増やして
ギアスの謎についてももう少し踏み込んで、明かしたほうが視聴者の興味は
引けたのではないでしょうか?
良い点としては
ルルーシュという少年の物語としてはしっかりと完結している点です。
ラストを見て本当にこれはルルーシュの生き様を描く物語だったのだと実感しました。それ以外の要素はあまり重要ではなかった。
最後に笑顔で報いを受けるルルーシュをみて綺麗だなと素直に感じました。
彼らしい選択でしたね。
R2は色々とサプライズの多い展回が多かった中で王道ともいえる決着のつけかたでした。
総括として
この作品の最終判断はルルーシュの魅力に尽きると思います。
ルルーシュが受け入れない方には非常にツマラナイ作品でしょうし。
放送終了後も不満が残るというのはそれだけ思い入れがあった作品なのだと思います。楽しませて頂きました。
最終話の「Re;」タイトルの意味は主演の福山さんにだけ監督から伝えられたとの事ですが気になりますね・・・