退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
リメイクを期待する作品筆頭
監督:望月智充 原作:柳沼行
全20話、原作は16巻で完結
ふたつのスピカは原作漫画も知名度が低いですが
アニメ化の後、ドラマ化もされております。
人生の漫画ベスト10を選ぶとしたら外せない作品です。
このキャラデザインで敬遠するのは勿体無い・・・
この作品の見所は、「夢」を目指す少年少女たちの姿にあります。
「小さい頃から私、空を見てたの。ずっとずっと近づきたいと思ってた。これだけなの私の夢。これしかないの」6話より主人公アスミの台詞
本当に有り触れていて陳腐な表現にも思えます。
少年少女の成長劇を描いた作品は星の数ほどあります。
しかし、主人公アスミが夢を語るまでの出自や成長が丁寧に描かれているため、この言葉に真実味があり心に響きます。
宇宙飛行士という夢は極めて実現が難しいでしょう。
同時期に放送された「プラネテス」と共に宇宙飛行士を目指す人間の姿が
印象深く表現されています。背負うもの、苦労についての描写は「プラテネス」よりこちらが上でしょう。他の子供たちと一切馴染めず、黙々とひとり努力を重ねるアスミ。歳相応の遊びや楽しい体験がほぼありません。
あるのは宇宙への夢だけです。
これほど丁寧に、主人公が夢をもつように理由の言及や夢の実現への過程を克明に描いた作品は他になく、もっと高い評価を受けてよい作品であると思います。
あらすじ
アスミの父が技師として関わった宇宙ロケット獅子号が墜落するところからストーリーは始まります。大惨事となり、多くの人間の人生を変えていきます。獅子号の事故で亡くなり幽霊となったパイロット「ライオンさん」と少女アスミが出会い、宇宙のことを聞くにつれて、主人公のアスミは幼いころから「ロケットの運転手」になることを夢みるようになります。自分の大切な人を乗せるロケットの運転手になる夢・・・
その輝かしい瞳が周囲を惹き付けてやまないのです。