どらむろ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ラノベ枠、問題抱えるヒロイン達を主人公がケアしていくタイプの異能バトル。駆け足気味かつ、地味かも。
ライトノベル原作の異能バトルアニメ、全12話です。
主人公とヒロイン達がチーム組んで、異能者相手に異能バトルで捕物やっている世界観。
ストーリーの主眼が各ヒロインの苦悩を主人公が解決していく感じ、ハーレム路線っぽいです。
設定面はラノベ原作としてテンプレながら、主人公とヒロイン達のドラマは中々。
全般にダイジェスト感が強く評価は下がりますが…私的に嫌いでは無かったです。
…二階堂マリちゃんが一番可愛かった。正統派?の伊藤かな恵ヒロイン久々かも♪
{netabare}『物語』
最早ラノベのお約束な「異能者がチーム組んで」「ランキング制(主人公は落ちこぼれ)」
本作独自の世界観「魔女の存在」や「対策としての主人公達のような学生の小隊」(こちらはテンプレか)
世界観はテンプレながら、そこそこ面白そうな気配はありました。
本作は舞台背景の詳細は省きつつ、とにかく主人公・草薙猛とヒロイン達(必然、ハーレムチーム)との交流がメイン。
各ヒロインは各々悩み抱えており、これを主人公が時にバトルしつつ解決→好感度高まる流れ。
…「とある魔術の禁書目録」路線かな?
だが舞台背景の解説を省いた事は、世界観の魅力や興味深さを欠いてしまっている。
何かよく分からんセカイで、なんかよく分からん敵と漫然とバトル、今一つ盛り上がらんです。
多分メインヒロインであろう鳳桜花(おおとり・おうか)ともう一人のヒロイン・二階堂マリのエピソードは中々でした。
特にマリは本作世界観において忌避されている存在であり、世界に対し当然拒絶する…のを、猛が心を開かせていく展開は良かった。
ベタではありますが、こういう展開は萌える。
他ヒロイン達も粒揃いではあるのですが、以降は些かテンプレでワンパターンな印象。
悪辣な婚約者に虐げられる…このパティーンも最近やたら多いなぁ。
尺が足りないのでダイジェスト感強い。
12話でヒロイン5人はムリがあったのでは…
一人一人かなり重い経緯あるのだし。
終盤の妹ちゃんのエピソードは非常に深刻なのですが、唐突で戸惑いました。
総じてキャラクタードラマとしては悪くは無い(特にマリ)ですが、詰め込み過ぎだったかも。
異能バトル系としてはチームワークの醍醐味が多少良かったものの些か地味、ハーレム物としても控えめ、世界観や状況も不透明。
…要は、いろいろと地味な感じ。
※例えば、類似の作風(主人公がヒロインズをケア)な「銃皇無尽のファフニール」も出来は良く無かったですが、こちらは世界観が派手で多少の華はあり、本作は比較して地味というかワクワク感が無い。
致命的な破綻は無いし一部ドラマは良いので嫌いでは無いのですが…。
『作画』
キャラデザは申し分無し。エロ的なあざとさもまずまず。
全般に夜間戦闘多い為か、戦闘作画が暗いです。
異能バトルはまずまずではあるのですが…派手さに欠ける。
『声優』
細谷佳正さんはストライク・ザ・ブラッド暁古城っぽい感じ。
上田麗奈さんのクール系中々良かったです。大久保瑠美さんのあざとい可愛さ良し。
白石涼子さんのお姉さん路線も。
伊藤かな恵さんが久々にヒロインらしい感じで嬉しいです。
『音楽』
主題歌はまあ悪くは無いのでは。
音響面で若干ながら盛り上がりに欠いた面も。
『キャラ』
主人公の猛はなんちゃって落ちこぼれではなく、ちゃんと弱いのは好印象。
主人公補正のパワーアップも許容範囲だが…努力型としても無双型としても中途半端な感も。
人格的には立派で仲間想い、ヒロイン達を心開かせるに足る男。
ただ「俺がお前の業を背負ってやる」一辺倒なのをどう見るか…
本編でもう少しパーティー結成までの経緯丁寧だったら良かったのですが。
総じて優等生ではあるのですが…地味な主人公。
メインヒロイン(というか最初のヒロイン)鳳桜花は背負うモノあってツンツン→主人公や仲間の絆で丸くなる感じは可愛かった。
猛とのパートナーシップは正妻に相応しい。
うさぎちゃんが萌え的には一番でした。金髪ちっちゃい、ドジっ娘。
杉波は独特のお姉さん感あり、ドラマが駆け足でなければ…
マリが一番良かったです。世界に拒絶され虐げられる辛さ…そこからの主人公によるデレ。
妹ちゃんは非常に悲劇的かつ可愛いのですが、物語的に唐突で厳しい。
敵は性格的にイカれてるタイプ多し。目的が不明確なのでイマイチ印象薄かったです。{/netabare}