戸愚呂(青春) さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人生の応援花
何ヶ月か前にまた視聴し、よしレビュー更新しようと思っていたのですが、、、結局書いてませんでした。
この時期だからこそ書きたい「いろは」のレビューです!
主人公の松前緒花を始めとする人物達の成長物語。
「青春」という言葉が本来の意味を越えて、新しい意味の「青春」をくれる作品です。
「若き青春」「大人な青春」「熟れた青春」、、、意味の重複?矛盾?気にするな!感じるんだ!この青春の歌を!
期待で一杯であった新天地の新生活、なにもかもが上手くいかず、どこまでも理不尽で悔しさやら怒りやらの感情が限界まで込み上げて流れる「涙」、その感情の粒と共に溢れ出るように流れる「ハナノイロ」。
やはり何回みてもこの1話は神がかってます。
とにかく、悔しいから仕事を頑張りたい。
と自分に言い聞かせる緒花。でも本当にそれだけなのか、ただ仕事をしたいだけなのか、そのもやもやを解消させたもの、それが「輝きたい」という言葉。
さりげない一言が、その人にとってとてつもないパワーの源になったりするものです。
緒花にとってこの時、「輝きたい」という言葉は「人生の答え」と言っても過言ではないくらいのものであったと思います。
何せ、突然真っ暗になってしまった自分の周りを「輝く」という言葉が文字通り暗闇を照らし、自分がどうありたいか、どうなりたいのか、漠然とではありますが緒花なりの答えが見つかった訳ですからね。
そこから、緒花は喜翠荘での暮らしを中心に成長して行きます。
とにかく自分に「できること」を「全力」でやる緒花の姿にとても心打たれます。
仕事だけではなく、友人、家族、恋に対しても全力でぼんぼることで照らされる青春。
照らされることでできる青春の影。
この「明暗」があるからこそ青春なんです。
私が思う青春というのを本当に的確についてきてくれます。
緒花のぼんぼりは周りの人間を照らし、その人間もまた自ら輝いてぼんぼりとなる。
みんなのぼんぼりが照らしてくれた道の先に、緒花の夢が見つかりました。
「四十万スイになりたい」
その夢に向かって、緒花はこれから咲こうとしています。
◼︎まとめ
改めて、本当に素晴らしい作品です。
緒花を始め皆のぼんぼる姿は視聴しているこちら側に「自分もぼんぼろう」と本気で思わせてくれます。
新しいことを始めるということは、得るものの多さもありとても疲れることだし、いいことも悪いこともあるんです!
少し辛いな、、、という時、この作品を観たら元気が、勇気が湧いてきます。
ハナノイロや面影ワープを聴くだけでも、何かが込み上げてきます。
自分にとってこの作品のイメージは
仕事、学校、友情、恋、家族、で作られた青春五線譜の上に作られた「応援歌」です。
そしてこの作品の花をそえて
これは、「人生の応援花」です。
※以下はほんとーーーに物好きな方のみお読み下さい。
◼︎余談
改めて視聴した際に、1番気になったのは結名と青鷺の存在でした。
緒花と対をなしているような結名、青鷺の意味とか関しても書きたかったのですが、あまりにも長くなりそうなのでまた今度にします。
しかし本当に書くことが尽きない。
いつか主要キャラ全員分書きたい!
以下に追加していく予定!
◼︎「ぼんぼる」について
{netabare}
ぼんぼる。目標に向かって頑張るざっくりとした気持ち。
この言葉には緒花の「輝きたい」という気持ちも合わせ持ったいい言葉です。
ぼんぼりの様に輝く、逆に輝いてなければぼんぼりではない。
終盤に、「頑張ってるかもしれないけど、ぼんぼってるわけじゃない」というセリフがあります。
このセリフは喜翠荘のメンバーに向けてのものですが、確かにこの時、喜翠荘のメンバーは目的(喜翠荘を無くさない為に、試行錯誤する)があり、頑張っていました。
しかし、それは緒花にとってぼんぼるでは無い、何が足りないのか。
それは輝きだと思います。
不思議とこの時、観ているこちらも「確かにぼんぼってない」と感じました。
緒花がふと閃いた「ぼんぼる」という言葉は、知らない間に、、気付いたらもう立派な意味を持っていました。
{/netabare}
◼︎結名という存在について
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◼︎初期レビュー
「その心、温めませんか?」
{netabare}
前々から気になっていたアニメ
全26話一気に観ちゃいました。
主人公の緒花ちゃんの旅館での日常が中心のお話。
物語はとても良く、心が温まったりある意味グサリと刺さってえぐられるような感覚になったりと、とにかく良い話です。
作画はP.Aだけあってとても綺麗です。
OP,EDはどれもお気に入りですが、やはり前半のOPがとても良かったです。
個人的には、緒花ちゃんが可愛いかったのでそれだけで26話観る価値あるなと思いましたw
他のキャラも凄く魅力的で全く飽きることなくサクッと観れました。
ただ終わりに近づくにつれて終わって欲しくないという感情が生まれる、もっと観たい、ずっと観てたい、そんな作品です。
観終わった後は、自分もぼんぼりますかー、と思う事と、一回は「ホビロン!」って言ってみたくなることは間違いないでしょう。
{/netabare}