「昭和元禄落語心中(TVアニメ動画)」

総合得点
81.2
感想・評価
904
棚に入れた
4160
ランキング
417
★★★★☆ 4.0 (904)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.3
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

寄席に3回行きました

・・・落語調で感想を述べようと思いましたが、挫折しました。


さて、時代は昭和終わり頃でしょうか。
ムショから満期で出てきた小悪党、
服役中に慰問?で聞いた『死神』それを講じた八代目有楽亭八雲に惚れ込み、
アポなしで弟子入りを申し出る。
何の気まぐれか八雲は「付いて来な」と。

八雲はしばらく小悪党の「与太郎」を飼うことにした。
そこには小夏がいた、親を亡くし八雲が引き取った。

暮らせはしたが落語を覚えたい与太郎、
八雲に教えてもらえないので小夏の父親である助六の落語をレコード学ぶようになる。
良くも悪くも助六を模倣した落語を講じる。

八雲の独演会で粗相をおかした与太郎。
破門を突き付けられるが、それでもしがみ付き、
破門しない代わりに3つの約束を与太郎に促す。
{netabare}「八雲と助六の落語を完ぺきに覚えること」
「落語の生き残る道をつくること」
「先に死なないこと」{/netabare}

八雲がなぜそのような約束を掲げたのか、
小夏はなぜ八雲に養われているのか、
助六とはどんな人物なのか、

今、八雲と助六の過去が明かされる。


アニメを見ていて良かった、そう思える作品だった。
作品の良さは言葉にするのは難しい。
落語以外について語ろう。

時代は昭和、終戦を跨ぎ戦後を生き抜く。
今の時代と異なる道理に生きる。いや、今もあるのだろう。
人と人の繋がりで生き、生かされる。

命や尊厳は繋がりも力もなしでは紙切れに等しい。
良いものは良く、悪いものは悪い、
そこには正直な評価がなされる。

昭和の厳しくも温かい風を感じられる。

あとダメ人間多い(笑)

林原めぐみは{netabare}アバズレ{/netabare}が似合う。
彼女がこの演技をするとき、決して演技の幅が広いわけではないが、
その役の心情に沿う。

江戸っ子ってこう何で温かみを感じるのだろう。
現代の職人さんにこれやられるとマジでビビるけど(笑)

何だろうね、この野暮ったさ。
不合理なのに、生き生きしている。

そんな時代に生きる落語家の話。

2期が楽しみです。

投稿 : 2016/04/10
閲覧 : 209
サンキュー:

21

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