セメント さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サラリーマンだって平和を守れるんだ!
21世紀警備保障
大人が主役のアニメってそれだけで惹かれるものがありますね。
さらに本作は明るくて面白い!革命的な作品だと思いますよ。
ダイガードに乗ってヘテロダインを倒してお給料を頂くという物語の性質上、仕事をする上での自己実現や充足感もテーマにしている節があって、憧れるといいますか、旨い作りになってると思いますよ。
ダイガードの運用を担当する広報2課の大山さんの台詞に
"私ただなんとなく働いてた。与えられた仕事をこなしてお給料貰って満足してた。でも、初めて自分の仕事に誇りを持てるようになったの。私っていう人間が必要にされてるって思えるようになったの。"
って台詞が15話にあるんですけど、これなんかは仕事の意識が見え隠れしてますよね。
他にも考えさせられるエピソードが多いですね。
例えば20話とか、地球が生み出した非生命体であるヘテロダインは天災という扱いであり、天災に対して軍事力を強化していいのか、世界的に批判を受けそうになるシーンがあって、自衛隊はヘテロダインに対して軍事力をふるえない状況になってしまうんですよね。
自衛隊が動けない中で戦えないことに苦悩する自衛官が居て、その自衛官は自由に戦える主人公を妬みガンファイターを奪ってしまいます。
国を守りたい気持ちは主人公と同じながら、ヘテロダインとの戦いを望むか、戦いのない平和を望むか、目的意識が違っていて、結局後者を目指す主人公が勝利を掴んで大団円となります。
戦いの先に何を目指すのか?後半のエピソードにも繋がっていますが、主人公の確固たる信念を感じられて、そういう回が沢山ありました。
監督は水島精二さん、制作はXEBECです。
作画は悪い回もありましたが、メカアクションは良いシーン多かったですよ。
大塚健さん、松田宗一郎さん、伊東伸高さんが原画描いてると分かりやすいです、特に伊東伸高さんが作監やってる22話はかなり個性出てますね。
いぶきさんの見せ場ということで、臨場感たっぷりでした。
イトケンこと伊藤健太郎さんって、正義感溢れる青年の役が素晴らしいくらい合ってますね。
他にも性格に合った良い声優起用してたと思います。
OP「路地裏の宇宙少年」は相当有名ですよね、私も大好きです。
良い意味での泥臭さというか、元気になれますよね。
EDは石川千晶さんが歌っていて、こちらも良い曲です。
それと、要所要所で流れる21世紀警備保障社歌が割と笑わせに来てますw
主人公の赤木駿介、安保軍の城田さんを初めはお偉方と妬み嫉みを連ねていましたが、21世紀警備保障も都内に超高層ビルを構える結構なエリート企業ですよね。
正義のために突っ走るのは良いんですが、少しは環境のことも考えた方が良いんじゃないかなーとも思います。
水で覆われたヘテロダインに酸をぶちまける回とかw
約束された面白さですね、万人受けするんじゃないですか、こういうの。
期待を裏切ることはないです。