rpNiX20960 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
結局のところ
・ライバル登場、予選の勝ち進み等によって、設定上、主人公達とその周囲の関わりは一期よりも格段に広くなっている筈だが、そこら辺の状況描写がスカスカで、主人公達の活動の背景の広がりや奥行きがまるで感じられない。
・ストーリー展開や主人公達の心情など、主人公達によって「説明」されることがやたら多いが、状況描写が欠如していることから裏付けに乏しく、とってつけたような印象が強い。
・なにより、主人公達以外の周囲の登場人物達(及び動物?)の扱いがあまりにも適当。
・特に、AーRISEとの競り合いにおいて、中盤クライマックスの片方を担うはずだったAーRISEのライブシーンを省いたのは、AーRISEを対等なライバルとしての重みを持たせて扱う気がそもそもなかったのか、それとも視聴者を満足させる(勝敗の結果に納得感を与える)だけの描写ができる自信がなくて回避したのか、とさえ思える。
・またopで踊る主人公達のバックにいる集団は、恐らく彼女達を応援する周囲の仲間を象徴して描かれているのだろうが、はるか後方に追いやられて顔もぼやかされ、無数の小さな人形のように動かされる姿は手抜きなのか意図的なのか、いずれにしてもかなりひどい。それを全く意に介さず、特権階級的にクローズアップされる主人公達。
・このopの構図にて露呈される、この作品の世界観には好感が持てない。
・結局、主人公達の魅力のアピールが至上命題で、他のことは全てそのための手段、小道具なのかもしれないが、あまりにも見せ方がずさん、露骨で工夫がないと思った。
・この作品のジャンルでは、それでもこれが正解であり、徹底したからこそこれだけの人気が出たのだろうが、主人公達にそこまでの魅力を感じない自分には、残されたマイナス面ばかりが正直目についた。