ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
面白いし、何より巧いっすよね
坂口安吾の小説が原案ではありますので文学な香りの格調高いメンドクサイ類の作品と私も観る前は誤解してましたが、全然エンタメな作品ですので軽い気持ちで手を出しても火傷しませんでした。普通に面白いです。
私も坂口安吾読んだ事無いですしw
ですが、"真実とは一つでは無い"という作品ですんでラストもスッキリ爽快という類ではないので、そういうのが嫌いな方は避けた方がいいかもですね。政治色も若干強めですし。
私は大好物の路線なんで一気に観ちゃいました。
同じ監督・脚本コンビのコンクリート・レボルティオより全然見やすいと思います。
ノイタミナ枠の11話という縛りって、公式HPにも色んな方が書かれてますが作り手としてはたった一話少ないだけでも巧く纏めるのに苦労するみたいですよね。
そういうの聞くと、このUN-GOって作品は絶妙な展開の配分が流石と思いますし、少ない話数だからと「余計な要素省いて視聴者置いてけぼり」な作りにもなってない。
台詞も遠回しな言い方はしないですし、場面と視聴者の頭のイメージをうまく視線誘導してると思うんで??って事にもなり辛い。ニヤッと出来るシーンも所々あるし、キャラもロリには風守が居て男の娘キャラも因果と抜かりないですしねw
物語に対して"何かが足りない"という印象は持たないかなと。
(中村監督のC見てバトルのシーンが不満な方とかも居ますしね)
水島清二監督は総体の纏まりを優先するのが信条の様ですが、なるほどね~と思いましたです。
劇場版でEp0の因果論で因果と別天王の説明不足を補完してるのはズルいかもですがw
でも本編でもその部分を匂わしたりopの絵で見せたりしてますし因果論は見ずとも納得してる方もいらっしゃる訳ですんで、流し見せず噛み砕きながら観てる方なら本編だけでもさほど不満は持たれないんではないかと。
まぁ、私は先に因果論見たからそう思うだけかも(汗)
本編観た今思うと、本編8話観終えてから因果論見るのがイイ感じのタイミングかなと思います。
メッセージ性強い作品ですんで作り手側の意向に当然賛否は有るとは思いますが、私はアニメとしては面白い作品だと思います。