かしろん さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
取っ付きにくさだけが欠点
大学生の岡部倫太郎とその人質椎名まゆりは秋葉原ラジ館にやってきた。
中鉢博士のタイムマシン開発の発表会見を聞きに来たのだ。
まゆりと一旦別れた岡部は、そこで配られた資料が2000年にネットに現れ騒がれたジョン・タイターのタイムマシン理論に酷似しているのに気がつき、それを指摘する。
すると、ある女性に会場の外に連れ出された。岡部倫太郎はその女性の顔に見覚えがあった。若くしてサイエンス誌に論文が載る程の才女、牧瀬紅莉栖。
彼女は言う、「さっき、何を言いかけたのだ?」と。
だが、岡部が実際に彼女を見たのは今が始めてだ。15分前に会っていると言う彼女との噛み合わない会話と中断し、まゆりと合流する。
まゆりとともに無くしたメタルウーパーを探していると、上の階から男の叫び声が聞こえた。
叫び声の正体を確かめるべく単身そこに行くと、さっき別れたばかりの牧瀬紅莉栖が血溜まりの中に倒れていた。
動揺し、その場から逃げ出し、ラジ館を出る岡部。
ラボの相棒であるダルにそのことをメールしようと送信ボタンを押すと、いきなり体をグラリと揺さぶられるような感覚に襲われる。
すると、何故か、彼の周りにいた沢山の人は、誰もいなくなっていた・・・・
好評を得ているゲームのアニメ化。オタク青春SFタイムリープもの。
ゲームはやっていないが、評判が良いのがよく分かる。ただ、取っ付きが悪いのだけが欠点か。
物語:第1話がマルっと伏線なので、初見ではさっぱり分からず放り出された感が強い。また、会話も厨二病だったりネットスラングだったりと、何にしろ取っ付きが悪いのがネック。
第2話以降も暫くは登場人物紹介回となるが、毎回のヒキが巧く、次が気になるようになってくる。この辺で躓かずに見続けていくと、第9話で衝撃の結末を迎える。
ここまで来れば24話まで後は一気。物語に引き込まれる。
ラス前のビデオメールの件など、多少設定として?な部分はあるが、それを色々考えるのもSFの醍醐味。
ラストは、多少あざとくなるが、名曲AnotherHeavenをフルコーラスで流しつつ紅莉栖がリーディング・シュタイナーを発動させて全て思い出し涙する、くらいの大げさな演出でも良かったかも。
作画:序盤の助手の顔云々あるが、演出含め十分な及第点。
声優:なんといってもオカリン役宮野真守の演技が光る。
音楽:OP、EDとも魅力的。ゲームOPEDで使われる曲を劇中曲として用いる演出も巧い。
キャラ:年齢設定に?な部分はあるが、各キャラとも魅力的に描かれている。