どらむろ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
8分弱、ゆるカワイイ感じのサブカル特化パロディー。割と闇あるがハイテンションと可愛さでゴリ押し♪
8分弱のショートアニメ。原作はスマートフォン向けのサブカル関連検索アプリとの事。
実体を持った可愛らしいAIたちが、困っている人間を「捗らせる」為にがんばるお話です。
主にサブカルチャー関連のネタが主力、ハチャメチャさと可愛さと時に不謹慎なギャグ…
まるで「おもちゃ箱のようなアニメ」※sekimayoriさんのレビューより。
楽しむにはサブカルに詳しい事が前提であり、万人受けする作風では無いかも。
でも「萌え」と「サブカル」の配合は絶妙で、楽しめる人は楽しめます。
{netabare}『物語』
独特の作画も相まって全般的にゆるかわいい雰囲気…からの、非常識なキャラ達によるハイテンションコメディー。
ハッカドールたちはAI(人工知能)なので微妙に人間の常識に疎い事もあり、個性的な彼女たちのドタバタ劇が楽しい感じ。
人間たちはサブカル業界の闇に囚われているのを、ハッカドールたちがお助けするのですが、ポンコツなので微妙にすれ違って面白い事になる展開が多いです。
パロディーは有名どころの漫画やアニメのネタてんこ盛り、勢いあるので知っているとクスリとします。
ひたすら喧しいコメディー…と思いきや、6話は意外なちょっと良い話あり。
孤独でさみしい少年と心温まる交流、意表突かれました。
※この手のサブカル系作品で1話だけハートフル仕込んでくれると良いアクセントになりますね。
「超次元ゲイム ネプテューヌ」とか。たった1話、ガチでハートフルあるだけで、作品全般の印象良くなります。
そして本作最大の見せ場と思われる、7話の「SHIROBAKO」パロディー回は必見!
アニメ業界の闇は恐ろしい…!
アニメ制作現場を舞台にしたSHIROBAKO(シロバコ)は大ヒットした良作でしたが…
アニメとは、虚構と現実の狭間で夢を見せてくれるセカイなのだッ!
現実寄りにし過ぎると…こうなるッ!サツバツ!
他にもネトゲや同人誌などのサブカルチャーに関わる人々の闇を結構情け容赦なく、でもハッカドールたちの可愛さでギャグに転嫁していく。
…笑えるか否かは、はっきり言って人によるでしょう。
ガチの当事者は笑えないでしょうし、かといって全くの無縁リア充だとネタが分かるまい?
つまり私のような「直接の関わりは無いけれど、サブカルネタには比較的詳しい」程度のライトオタ向けなのかも。
…いや、正直言って、毎回かなりクスリと笑えましたよw
温泉探偵物パロディーは「呼んでますよアザゼルさん」でもあったような。
総じて可愛らしさと元気の良さでドタバタとサブカルネタを(結構闇の領域にも踏み込んで)駆け抜けていく感じでした。
(当事者でない限りは)終始お気楽に8分笑えて楽しい♪
豊富なネタ「おもちゃ箱のようなアニメ」でした。
『作画』
ゆるカワイイ感じのハッカドールが、活き活きと、ヌルヌルと動いてて楽しい。
良作画かはともかく、アニメーションが持つ魅力を十分発揮してます。
構図や演出も小気味良し。
意外と、こういうタイプもアニメの面白さだと思ったです。
『声優』
高木美佑さんは「Wake Up, Girls!」の岡本未夕に続きメイン級、素直で可愛らしい好演でした。
奥野香耶さん、山下七海さんもWake Up, Girls!声優…
柚木涼香さん、上田麗奈さんも良い感じ。
『音楽』
OP「Touch Tap Baby」が非常にプリミティブ。
主題云々の理屈抜きに本作の雰囲気伝わる良曲です。流石は作詞・畑亜貴さん。
本作の楽しいイメージはこの曲によるところが大きいです。
『キャラ』
ハッカドール達の非常識なポンコツだけど一生懸命がんばる姿は可愛かったです。
一番素直で良い子だが一番天然である意味鬼畜?な1号ちゃん。
おっとりお色気担当だがサブカルネタにも強い2号ちゃん。
そして可愛い美幼女{netabare}と思いきや実は男の娘{/netabare}な3号が最萌え~♪
厳しいお姉さんだが苦労人な0号姉さん、最終兵器…でも闇抱える4号ちゃんも個性派。
ゲストの人間たちもサブカルの闇抱えていて結構切実でした。
6話の少年かわいかった(ショタ){/netabare}