どらむろ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1期よりもあらゆる面で良いです。中盤以降の盛り上がりは中々。
超重神グラヴィオンの2期です。1期13話、2期12話合わせて全25話。
2期序盤は茶番多いですが、4話5話以降急加速、かなりの盛り上がりを見せてくれます。
キャラ作画も戦闘も脚本も1期よりも良い。
でも2期の盛り上がりは1期の積み重ねもあるので、1期も無駄では無いです。
{netabare}『物語』
2期の序盤はスロースターターで、グランナイツ御一行が温泉街に慰安旅行行って、サンドマンが卓球ではっちゃけたりと、茶番が続きます。
サンドマンのはっちゃけぶりが面白かったり、温泉なのでお色気イベントあったり。
…一見すると序盤は無駄な茶番に見えますが。
エイジの幼馴染のユミたちと再会して交流したり、新登場の地球統合政府軍EFA(イーファ)のパイロット達のお披露目と交流イベントが、後半の力を合わせていく展開に繋がっていくので、序盤も無駄では無いです。
4話以降物語が急加速。1期では殆ど明かされなかった秘密が、一気呵成に判明していく…
リィル(発音は「リール」に近い)の危機から失われた記憶、トウガとのふれ合い萌え。
リィルちゃん、物語のヒロインらしさ発揮しつつ、ラブコメの波動を感じる!
トウガの、悪気は無くても他人の心が分からない葛藤…
精神的にも戦力的にもグランナイツのメンバーが次々と欠けていく大ピンチ!
…1期の積み重ねがシナリオにきちんと活かされてます。
エイジとトウガの関係も、互いに成長していき、トウガは人間らしさに葛藤が出来る、エイジはそれを思いやれる、1期序盤から見ると大きな成長を感じる。
一度ドン底、ライバルチーム台頭→そこから紆余曲折で色んな秘密が判明していき、一気呵成に絆復活!
地球統合政府軍側のキャラドラマも丁寧で、地球の未来の為に共闘する流れが熱く、随所にカタルシス高める展開あり。
全体の流れに無駄が無く、王道に則っている。
ラスボス以外は全員気持ちの良い奴らなので、素直に盛り上がります。
全編のテーマとして「人間賛歌」あり。
結局本作はサンドマンが真主人公っぽく、彼の贖罪と兄との対決のドラマを通して伝わるのは、人間賛歌。
永き時を贖罪に生き地球人を見守り続けてきたサンドマンの想いの端々に、それを感じます。
…総じて、茶番会も含めて、1期からの脚本の完成度は悪くは無いのでは。
4話以降最終話まで無駄なく一気に盛り上がり、ラストは文句なしのハッピーエンドで後味も良かったです。
『作画』
1期よりも明らかに向上している。特にキャラデザのバランスが改善されているのが大きい。
バトル面でも十分な盛り上がりあり。
シリアスな場面で無駄にお色気サービスあるのは御愛嬌♪
時折作画が崩壊気味な部分もありますが、概ね満足です。
『声優』
サンドマンの速水奨さんの魅力全開でした。
序盤のギャグっぽいはっちゃけ、中盤の落ち込んだ無力感、後半以降の凛とした使命感カッコイイ!
速水さんが「兄さん」呼びするのは今だと新鮮。
…まさかのアゾット剣!
堀内賢雄さんのラスボス感は迫力ありました。
桑島法子さんは精神が不安定系の演技絶品です。萌える。
桑島さんはリィルの他に重要な役どころ、悲劇系も合いますね。
諏訪部順一さんの軽いお調子者キャラ、千葉紗子さんのクーデレも素晴らしい。
『音楽』
OP「紅ノ牙」が1期よりも主題が分かり易い。
十分カッコイイのですが、中二的なカッコ良さでは1期の嘆きのロザリオが上かも。
その証拠に、ここぞという見せ場では嘆きのロザリオのBGMバージョンでグッと盛り上げてましたし。
BGMの使われ方が良く、1期よりも盛り上がります。
『キャラ』
エイジとトウガが大きく成長しました。ナイスカップリング!
リィルはまさに物語のメインヒロインに相応しい存在感。
薄幸だが…頼もしい仲間が大勢いて良かった。
良い感じのヒロインでしたが、意外とラブコメには絡めなかった感。
ルナも可愛さ増してましたが、やや控え目。
他メイド勢も含めて全員の持ち味発揮、1期からの茶番もあながち悪くは無かった。
地球統合軍側に好人物多く、本作全般の印象良いです。
フェイは第二のヒロインとして存在感ありましたが…もう少し交流欲しかった。
大統領が決して無能では無く、志ある高潔な政治家なのが好印象。
普通このポジのキャラは無能で足引っ張る事多いので。
ラスボスの兄さんは、ひたすら怨念の塊、手強かった。
そしてサンドマン、彼の魅力が非常に高い。
完璧超人では無く、中盤ダメになりかける人間味が良かった。
終盤は…アゾット剣で刺されちゃう(速水さんんんん)
アヤカ姉さんの意外な秘密は…正直笑いましたw{/netabare}