青陽 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
約束された優しい世界
神の子と悟りを開いた者によるルームシェア。ほのぼの日常作品
知り合いが面白いよと言ってて前から気になってたけど
(キリストと仏陀が主役って大丈夫なのか…)となんとなく手を出しづらかった。
しかし、そんな心配は無用で。映画を観てみたら全編にわたって
まったりほんわかとしていた。
休暇で初めて日本を訪れ、いろいろなことに驚いている姿は普通の外国人のような初々しさ。
(可愛いといっていいのかわからないけど二人とも可愛かった)
それと彼らの慈愛あふれる振る舞いが合わさってあの暖かな空気感が構成されている。
劇場版なだけあって 作画も丁寧で、仏陀やイエスの所作ひとつとっても優雅で崇高な様が表わされていると感じた。
なにせ雲の上の存在ですからね。
誰もが納得の、誰よりも穏やかな精神。だから穏やかな世界が広がって…。
彼らこそ日常系の主人公として最適なのかもしれません。
荒川を描いた人らしい作風だし
こういう作品が生まれるのも日本らしさかな。
逸話を基にしたギャグもいやらしさがない。
ネタにしているがけっして宗教を馬鹿にしてるわけではないのでいろんな人が楽しめるだろう。
でも、仏教・キリスト教に関して最低限の知識は無いと笑えないかも。
(ところどころ注釈は入るけど)
サウナ
イエスとヤクザのアンジャッシュコント
クリスマス
・キリストが望むと 鶏や七面鳥がマッチ持参で訪ねてくるところ
・眩い光に包まれる自室(大天使降臨)
年越し
正体がバレないようにしつつお寺へ。仏陀はどうしても鐘をつきたかったけど、「百八回目は寺の関係者が行うきまりなので…」と断られる→名残惜しそうに白毫チラ見せ
ここらへんが特に面白かった(笑)
海外の反応が気になってググってみたら、割と好評な模様。寛容だね。
中には絶許!って人もいるみたいだけど、そんな熱狂的な信仰心が これまでの歴史でいろいろな争いを生んできたのでせう。(シッタカブーリ)
あっ、でも もし腐女子がこの作品のBL同人誌を描いてたら…聖戦が起きても仕方ないかも