蟹チャーハン さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
剣と魔法と国取りに~意外に骨太、立派にサーガしてます
ラノベぽい作品をイメージしてましたが、意外に骨太、立派にサーガしてますね! ハーレム系ではないので、どちらかといえば男の友情、男臭さの残る作品かもしれません。
望んだわけではないけれど、国を滅ぼすほどの魔術力を持ち、人間からは忌み嫌われる存在の主人公と、彼を相棒と呼び旅を供するヒロインのエリス、そして主人公とは旧友の若き国王の3人を中心に物語はすすみます。
戦乱に明け暮れる大陸の平和を願い、圧倒的な力を持つ聖遺跡をもって抑止力にしようと、調査収集の旅にでかけるのですが、他国がそれをのんびりと待っていてくれるわけでもなく、次の騒乱の火種が撒かれつつあった。。。
登場人物は人間性が豊かで抱える悩みも深く、ほのぼのとしたシーンと陰鬱なシーンの繰り返しとでもいうべきか。それだけに好き嫌いがわかれそうでもあります。
たとえば人間に邪険にされることに慣れすぎて、生きる気力とか目的がなく、始終昼寝ばかりしている無気力な主人公もだし、ツンデレすぎて暴力的すぎる(ように見える)ヒロインもだし、平和を強く願うがために、戦争で解決しようと力でねじ伏せる道を選び、徐々に常軌を失っていく王様の行動も矛盾しているように思えるかもしれません。
で、剣と魔法だけではない、最終的に国取りという壮大なスケールにまで話しが及び、さぁ、これから一気に話しがおもしろくなってきたぞぉ~ というところで終わりました(笑)たしかに、これは辛い。続きは原作で!なのでした~