かしろん さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
声の聴き応え
【2話見て を追加】
【1話見て BGMが邪魔】
{netabare}落語モノアニメ、ってーと、「じょしらく」以来だねぇ。
見処が多い、というか、聴き応えのあるアニメ。
何にしろ、メインとなる2声優が良い
与太郎の関智一。
八雲の石田彰。
特に石田彰。
”石田彰 家族”でググると一家7人役を一人で演じた動画が出てくるこの人。
今回はカッコイイ初老の噺家。怪談噺が十八番なようだ。
この人の普段喋りの「ひ発音」しない具合とか、心地良い。
そんな聴き応えのあるアニメの1話。1時間放送だった。
そんな1話の前半の山場。
与太郎の”出来心”。
演っていくうちにドンドンテンションがあがり、それが好演となり、客席に
伝わり、笑いが増えていく。
なんで、ここに、ジャズでBGM入れた?
合わない。全く合ってない。
つーか、BGMなんかいらない。
噺家を描くアニメなんだから、ここは声優に任せようよ。
この山場が・・・勿体無い演出だった。{/netabare}
【2話見て 魅せたいものは何?】
{netabare}落語にも、ジャズにも、明るくない私。
「なんでBGMがジャズチック?」
なんて思いながらも、
「もしかして・・・」
と、思う部分もあり、ちょいと検索。
ふむふむ。
ジャズと落語には共通するものがあるようだ。
受け継がれたもの、という一本の軸に、演者が感じるままにソレを演じる。
決して型に嵌まることなく、感じるままに。
そして、それが、アジとなって、聴き手に伝わる。
同じ噺、同じ曲を、同じ人が演じても、その時によって、内容が変わる。
通という名の煩型に関わると
「誰々が、何時何時、何処何処で演った、○○がウンヌンカンヌン・・・」
明るくない身からすれば、微妙な取っ付きにくさを感じる一因。
そんな似た者同士が一緒になった。
はてさて、これの噛合わせが良いかどうか。
どーにも、微妙に感じられてならない。
更に加えて言うと、演出が微妙。
2話の見処は、菊比古と初太郎の初高座。
ガチガチに固まり、ただ、言葉を羅列することしか出来ない菊比古にはBGMも重く。
パンと張った第一声に始まり、ノリの良さで軽快に噺をする初太郎にはBGMも軽く。
この場面。
何を用いて空気を伝えたいのか。
演者に任せるなら、BGMが邪魔。
BGMで出したいなら、噺が長すぎて冗長。
この作品で最も魅せたいものはなんなのか。
その一点を、もっともっと強調した作品にしても良さそうなのに・・・{/netabare}