ナルセッチ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
不条理・悲惨・無力だが一度見てほしい
少し気になっていた作品だったので、
今更ながら観始めた。
※ タイトルからして普通な作品では無さそうだったので
長らく放置していた。
1話見た時点での掴みはなかなかのインパクト。
ただ、なぜヒロインが兵器にされたのかが最後までわからないので
そういった過程を重視する人からは嫌われるかもしれない。
一般的にはそこが物語の核心部分となりやすいので
かなり思い切った作品作りだと感じた。
巨大ロボットも出てこないし、
戦闘シーンもストーリー展開上必要な分だけという感じ。
主人公は超能力も格闘技も使えないただの高校生で、
ごく普通に弱く誘惑にも負ける。
ここまでみると何もひきつける物が無さそうだが、
主人公の弱さに好感が持てた。
何度もヒロインと向き合おうとしつつ都度
恐れ、逃げようとする。
誘惑にも負ける。
ヒロインは成り行きに流されて諦めていたが、
終盤は政府側の人物に「二人の今を邪魔をするなら殺す」という程
明確な意思を持っていた。
※ この人物の最後についてもこの作品らしさを感じる。
自分は涙腺が弱い人間だが、この作品については
珍しく泣けなかった。
ただ、終始目が離せなかった。
かなり性的描写が多い作品だが、ストーリーの構成的に
自然だと思えたのでお色気作品とは全く感じなかった。
ここでの評価は低めだが、
不条理な展開に耐えられる人は一度見てほしい作品です。
追伸
主人公とヒロインの方言がこの作品にとてもよくなじんでいた。