タマランチ会長 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
声優業を真面目に淡々と描き切った
地味な仕事を丁寧に積み上げるとか、当然自分のところに回ってくるとあてにしていた仕事を年下の同僚のところにいっちゃうとか、憧れのビックネームの声優と一緒に仕事をする機会に恵まれ、それぞれ主人公にちょっとした示唆を与えてくれたり、声優という職業の「あるある」なのではないでしょうか。
12話のユニットのコンサートの展開も、いちごの怪我に対して現実的な対処方法を考え、地味ではあるけど確実に準備を積み上げてライブに望む感じでした。この手の展開にありがちな根性で乗り切るような展開ではなく、あくまでリアルに、淡々とやってのけたところがこの作品らしいと思いました。
声優という職業の厳しいところもゆるいところも、ことさら強調したり取り立てたりすることなく、単純化されらアニメという表現できっちり描き切れていたと評価します。声優業にあこがれている若者が見たら、十分楽しめるでしょう。
最終話の事務所に採用されるかどうかと査定されるところなんか、この職業に着こうとする人たちへの業界からのメッセージになっていると思います。覚悟を持って仕事に臨みなさい。ということでしょう。一番アホっぽかったいちご姫が、実は一番プロ根性があったというのもまた面白かったです。