なる@c さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「感じ」を楽しめ
アニメにおいて物語性を重視する方にはおすすめしかねる。
また、下ネタや暴力的要素が含まれていないシーンを見つけるのが難しいほど過激な内容であるため、耐性のない方は注意されたし。このアニメのノリについていけないという方も例外ではない。
随所に今石監督作品の要素が詰め込まれている。
{netabare}
マットくん射精までの一連の流れでSEにヤカンの音が用いられている。これは、パンティ&ストッキングwithガーターベルト二話冒頭の同じく射精表現でSEに用いられているエンジン音の要素だろう。真面目な文で言うことではないと思うが。
セッちゃんが切り刻まれたことを嘆いてかぶりを振るマッハスピード。顔の角度、振り方、その直前の殉職キャラ回想カットイン含め、どう見てもグレンラガンのシモン覚醒シーンである。
また、シモンならぬバイオレンス君覚醒シーンからの一連のアクションシーンは背景がまっさら何もなく、砂煙や敵の血、内蔵の飛び散り方で疾走感を出している。締めは拳振り下ろしからの地割れ作画。今石監督作品ではないが、なんとなく日本アニメ(ーター)見本市のオープニングムービーのようだと思った。スピード線や集中線を使ったり、擬音を使ったり。全体の線の量は少なくとも迫力を出す方法はあるのだと感じた。
{/netabare}
総合的に見て酷い作品であるのは確かである。
Web上で公開される作品でなければ、とてもこんなものは作れなかったことだろう。裏を返せば、深夜とはいえ全国独立局を通してTVで見られたパンティ&ストッキングwithガーターベルトがどれほど酷いものかということがわかる。せいし工場って。。。