かしろん さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
音楽頼りな感じは否めない
はっ、と気がつくと見知らぬ場所で寝そべっていた。
周囲を見ると、夜の暗がりながらも、ここが学校の敷地内であることは分かる。
だが、それ以外は何も分からない。
思い出せない・・・・
「やっと起きた?」
不意に掛けられた声のほうに視線を送る。
そこにいるのはスナイパーライフルを構えて誰かを狙っている学校の制服を着た少女。
「ようこそ、死んでたまるか戦線へ」
こんな感じで始まる物語。
この死後の世界に入り込んだ音無は「天使」と呼ばれる存在と戦う「死んだ世界戦線」に加入する。リーダーのゆりによると、この世界で漫然と過ごすとこの世界から消えるらしい。
戦いの中で、この世界とは、消えるとはなんなのか、そして記憶で失われた自分は誰なのかを知っていくこととなる。
Air、CLANNADなどの泣きゲーを手がけた麻枝准がオリジナルでTVアニメに参戦ということで大いに注目された作品。
物語:全体的な流れとして?な部分が多い。これを「なんなんだよ!」と突き放すか、「多分こうだよねー」と都合よく解釈して受け入れるかで受け止め方はかなり違う。
個別エピソードはなかなか良く出来ているように感じるし、麻枝准らしく思わず涙腺が緩む場面もあるのだが、冷静に見るとBGMや劇中歌に頼ってるなぁとも思う。
物語の締めはあれで良いのでは。変に格好良く締められるより、あぁいうグダグダな弱さを見せられたほうが印象深い。
題名、主人公の名前、天使の名前の由来に気づいた時は「あぁっ!」となると思う。
作画:P.A.Worksらしい感じ。ゲームっぽい絵面に演出が気に入らない人はダメだとは思う。
声優:ヒネてない神谷浩史を聞ける。他キャラも違和感は無し。
音楽:OP、EDそれぞれ素晴らしい。劇中バンドガールズデッドモンスター(略ガルデモ)の曲もアップからスローなナンバーまで良曲揃い。
BGM含めて物語の全てを支えている屋台骨と言っても良い。
キャラ:多数な登場キャラの割にそれぞれの個性は弱くテンプレ気味。