蟹チャーハン さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
魑魅魍魎が蔓延る世界にあっても青春青春青春です
大好きな作品のひとつです。
2006年と古い作品ですが、いまも連載中なんですよね。
休載続きで富樫状態なんて意地悪な言い方もされますが、
ファンとしては“終わらないでいてくれること”それだけで
感謝の気持ちでいっぱいです。
他の作品にはない妖ししい雰囲気。
対価と引き換えにどんな願いでも叶えてくれる
ユウコさんのお店に集まる奇異な人々とアヤカシの数々。
それでもこの作品の一番のみどころは、主人公のワタヌキと
その愉快な仲間たちとの青春劇だと思っています。
はじめは無関心から敵視までしていたモテモテ男
ドウメキとの熱い熱い友情エピソードの数々には、
心底胸がうたれます。
自分が納得いかなければ危険なアヤカシの世界へだって
平然と身を投じるワタヌキのそばで、いつだって親身に
待ち続けるドウメキ。
どこの世界に何十時間も公園で雨にうたれながら
いつ終わるともしれない友の帰りを待てるだけの根性があるか。
で、帰ってきたワタヌキにいった一言が
「疲れた・・・」ですからね(笑)
このドウメキの声を中井和哉さんがやっているんですが、
これがまたいいんです。
血界戦線みたいなコメディ口調もいいんですが、
この作品では高倉健を彷彿させる無口で不器用な人間役で、
あの渋いダミ声でボソボソ、ボツボツしゃべるだけ。
そこがまたいい。
本当、雰囲気がでてる。
同じギャラでこれだけセリフ量が違うと皮肉のひとつも
言われそうなくらいです。
そして、大事件が待つ二期へと物語は続きます・・・